GOLDWIN、GORE-TEX、DACグループ3社の共同プロジェクト「THINK SOUTH FOR THE NEXT」 | 株式会社デイリースポーツ案内広告社
CASE STUDY

GOLDWIN、GORE-TEX、DACグループ3社の共同プロジェクト「THINK SOUTH FOR THE NEXT」

GOLDWIN、GORE-TEX、DACグループ3社の共同プロジェクト「THINK SOUTH FOR THE NEXT」

1989年、6人の冒険家が南極大陸を犬ぞりで横断する偉業を達成しました。氷の大地から彼らが発したのは、環境問題への警告と世界平和への願い。そして諦めずに何かを成し遂げるチャレンジ精神です。その想いは「THINK SOUTH FOR THE NEXT」として、30年の時を経て蘇りました。彼らの言葉を世界に届けるために、どのような取り組みを行ったのか。デイリースポーツ案内広告社のプロジェクトチームに話を聞きました。

デイリースポーツ案内広告社
プロデューサー・統括責任者:佐藤美由紀

アカウントエグゼクティブ:和田文吾

イベントディレクター:石川博之

イベントディレクター:宮下佐和子

メディアディレクター:斉藤紘

ストラテジックプランナー:田中やすみ

工程管理・経理:上山弘平

課題
・「THINK SOUTH」の認知拡大
・レジェンド6人のメッセージの伝達
・2年目以降、コロナ禍中における活動

解決
・北海道から京都を跨ぐ国内キャラバンの実施
・メディアを活用したコンテンツ化
・オンライン化による周知拡散

6人の冒険家の想いを紡ぐ「THINK SOUTH FOR THE NEXT」

「THINK SOUTH FOR THE NEXT」とはどのようなプロジェクトなのか教えてください。

田中

1989年に、世界6ヵ国6人の冒険家が南極大陸を犬ぞりで横断するというプロジェクトがありました。この中に日本から参加した舟津圭三さんは、現在DACグループである北海道のワイナリーNIKI Hillsで支配人を務めていらっしゃいます。そうしたご縁もあり、南極横断から30年を迎えた2019年に、その偉業を次の世代に広めていこうというミッションを掲げ、プロジェクト「THINK SOUTH FOR THE NEXT」としてスタートしました。このプロジェクトには特定のクライアントはおらず、DACグループ主導のプロジェクトとして進行しています。

和田

「THINK SOUTH」とは、当時のメンバーの合い言葉です。当時はアメリカとロシアが冷戦状態であり、国と国とが権利を主張しあっていた時代。彼らは「南極の氷が溶け出しているような時代に、いがみ合っている場合ではない」という、環境問題や平和への取り組みに向けて力を合わせていこうというメッセージを「THINK SOUTH」という言葉に乗せて発信していました。

私たちは30年経った今こそ、そうしたメッセージが持つ意味を理解し、世の中に広めていくことをミッションとして捉えています。

SDGsなど、環境に対する意識が高まっている現代にマッチした取り組みだと感じます。当時のメンバーに集結してもらうのは、大変ではありませんでしたか?

和田

もともと6人で30年振りに同窓会をしようという話があったそうです。アメリカあたりで集まろうと話をしていたそうですが、その話を弊社代表の石川がたまたま聞きまして。「せっかくレジェンドたちが集まるなら、ぜひ日本で集まっていただき、次の世代にメッセージを伝えて欲しい」とオファーしたところ、6人全員からご快諾いただけたそうです。

記念イベントとしてだけでなく、社会的な意義もあるイベントですね。こちらはDACグループだけで取り組まれたのでしょうか。

和田

DACグループとスポーツアパレルメーカーのゴールドウインさん、素材ブランドのGORE-TEXさんの3社共同のプロジェクトとして進めています。30年前に南極大陸を踏破した時のスポンサーがTHE NORTH FACE GLOBALとGORE-TEXだったんです。
日本国内でTHE NORTH FACEのブランドを扱うゴールドウインの渡辺社長は、当時まさに南極を横断しようというニュースをご覧になっていたそうです。今回、舟津さんが渡辺社長に当時のメンバーが集まるプロジェクトについて話をしたところ、渡辺社長はとても強く関心を示してくださいまして。THINK SOUTH FOR THE NEXTのプロジェクト方針がゴールドウインの方針ともマッチしていたこともあり、協賛会社の枠を越えたパートナーとして、一緒に取り組んでいただけました。

パートナー企業の他にも、かなり強力な後援があったとうかがっています。どのような団体・組織からの後援があったのでしょうか。

和田

国立極地研究所、文部科学省、環境省、外務省、日本極地研究振興会という錚々たる面々にご後援いただきました。文部科学省についてはチャレンジ精神や世界平和などの教育的な面で。環境省はメインテーマの環境問題の面で。外務省は世界平和という観点からご後援をいただいています。

北海道から京都まで、メッセージを届ける国内キャラバン

2019からこのプロジェクトは続いていますが、初年度は、具体的にどのような取り組みをされたのでしょうか。

田中

初年度は、プロジェクトの立ち上げを内外に周知させる点に主眼を置きました。7月にプロジェクトが始動し、まず10月にTOKYO FMさんの「未来授業」という番組に舟津さんが出演しました。

斉藤

未来授業はTOKYO FMが年に1回開催するFMラジオの祭典「FM FESTIVAL」の一つのコンテンツです。時勢や環境などあらゆる観点から未来を考えていこうという学生向けの番組で、舟津さんが大学生と環境問題やチャレンジ精神に関するディスカッションを行いました。

宮下

その後11月4日から約1週間、日本に揃ったレジェンド6人による講演会やシンポジウムといったイベントを開催しています。4日には舟津さんが働く北海道仁木町での講演会。8日には京都市長の表敬訪問。10日は東京国際フォーラムでシンポジウムを開催し、11日には都内の中学校で記念講演を行いました。まさに国内キャラバンといった大移動です。

石川

この一連のイベントの最大の目的は、10日のシンポジウムで行われた「東京宣言」の発信にありました。30年前に南極から贈られたメッセージを、改めて現代に向けて発信することを目的に、環境問題への取り組み、チャレンジスピリットの大切さを、6人のレジェンドから世界中の若者に向けて贈られました。

和田

また、それぞれのイベントでは、当時フランスで制作された南極大陸横断のドキュメンタリー映画「Trans-Antarctica Expedition」を上映しました。ただ貴重な映像というだけでなく、歴史を感じられる映像であるということで、イベント参加者の方々にも強くメッセージが伝わったのではないかと思っています。

初年度からかなり力の入ったイベント展開ですね。イベント外での取り組みは何かありましたでしょうか。

和田

コンテンツ化にも力を入れています。まずはテレビ番組。「南極大陸横断隊 ~時を超え未来へ託すメッセージ」というBSの特番を作ってもらいました。テレビ局とガッチリタッグを組み、11月の一連のイベントをドキュメンタリーとして追ってもらったんです。60分丸々、大ボリュームの素晴らしい番組を作っていただきました。

和田

さらに『Coyote』という雑誌で、特集本を一冊出版しました。テレビとこの本は非常に訴求力があり、多くの方にTHINK SOUTH FOR THE NEXTの取り組みを知っていただけたと思います。また、イベント時に舟津さんの著書『犬ぞり隊、南極大陸横断す』を販売したのですが、こちらは30周年記念復刻版として再発行しました。

初年度から素晴らしい後援もつき、SDGsに特化した取り組みを行われたのですねこれだけ大きな規模ですので、ご苦労もいろいろあったのではと思いますが、いかがでしょうか。

上山

言葉の問題は大変でしたね。いろいろな国の方々をお呼びするので、連絡するための翻訳の手配に時間がかかりました。いただいた返信を和訳するにも時間が必要でしたので、日本国内だけで進めるプロジェクトのようにスムーズには進められませんでした。

宮下

レジェンドの方々との直接的なコミュニケーションも難しく、プロジェクトメンバーとして彼らとの信頼関係の構築も時間がかかりましたね。シンポジウムでは同時通訳が必要でしたので、ここでも言葉の壁は大きかったですね。通訳さんの手配には苦労しました。

上山

また、レジェンドが6ヵ国から集まることについては、彼らが日本をどう捉えてくれるかという点には注意しました。
プロジェクトリーダーの佐藤さんからは「旅行代理店やホテルに負けないおもてなしを」との指令を受けていましたので、宿泊するホテルの部屋に鶴の折り紙を飾ったり、各国の言葉で「ようこそ!」のメッセージを置いたりと、あらゆるおもてなしを考えました。「日本は本当に良い国だ」と思って帰ってもらえる方法を考えるのは大変でしたが、とてもやりがいがありましたね。

目指すは環境や平和に取り組む地球規模のプロジェクト

大成功の1年目だったと感じられますが、2年目以降はどのような活動をされていますでしょうか。

石川

南極横断に成功した12月11日を「THINK SOUTHの日」として、日本記念日協会に申請しました。この登録により、この日に向けて1年間活動を続けていく流れが作れたと思います。

田中

12月11日は、環境問題に関する国際協定である京都議定書の採択日です。環境問題に取り組むTHINK SOUTH FOR THE NEXTの活動とは親和性が高いことから、1年目は京都市に表敬訪問。2年目は京都市の門川市長と舟津さんのトークセッションを開催しました。こういったご縁もあり、2年目からは京都市にも後援に入っていただけることになりました。

斉藤

2年目である2020年の4月からは、TOKYO FMでSDGsをテーマにした番組「サステナデイズ」がスタートしましたので、そちらに舟津さんがゲストとして出演しました。30年前のお話を踏まえた今後の環境のお話、チャレンジ精神を持って生きていくヒントといったお話は、環境やサステナブルに興味を持つ聴取者の皆さんに届いたのではないかと思います。TOKYO FMさんには1年目から本プロジェクトに賛同していただいていましたが、3年目からは正式に後援に入っていただいています。

佐藤

残念ながら2年目からコロナ禍に入ってしまったので、表立った活動は難しくなりました。しかしとにかくやれることをやろうと実行委員会で決めて、イベントを軒並みオンライン化しています。2年目・3年目は、細々ながらも活動をどのようにしたら継続できるのかに知恵を絞りました。

いよいよ4年目を迎えるTHINK SOUTH FOR THE NEXT。今後の展望を教えてください。

佐藤

このプロジェクトを通じてレジェンドたちの体験や考え方に触れ、今の地球の現状をもっと若い人たちに知ってもらいたいと思うようになりました。

まだコロナ禍もありますし、世の中の情勢はどんどん変わっています。問題はたくさんありますが、そういうものを超えてきた6人の想いを世界に伝えていく責任は、活動家ではない我々にあると考えています。
THINK SOUTH FOR THE NEXTはプロジェクトという形ではありますが、これは地球規模の取り組みです。世代を問わずにひとりでも多くの人が興味を持ち、地球のためにアクションを起こしてくれるきっかけをつかめるよう、今後もいろいろな企業、団体、個人の輪を広げるプロジェクトを推進していきたいと思います。もしプロジェクトに賛同していただける方がいらっしゃいましたら、個人でも企業でもどんどんお問い合わせください。環境や平和のために何かやりたいという声をいつでもお待ちしています。

THINK SOUTH FOR THE NEXT 公式サイト
https://www.think-south.com/

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