【道草】こそが、人間としての深みを作り、人生の充足感を満たす手助けをしてくれる。 | 株式会社デイリースポーツ案内広告社
VOICE

【道草】こそが、人間としての深みを作り、人生の充足感を満たす手助けをしてくれる。

2022年5月25日 【道草】こそが、人間としての深みを作り、人生の充足感を満たす手助けをしてくれる。

営業部 次長 藤井量平

「熱田貴」氏は“ただ”の物知りではない。

毎月恒例、一般社団法人 日本ソムリエ協会 名誉顧問・熱田貴顧問を囲む会が実施された。

熱田顧問から毎度笑える話、ためになる話など様々な興味深い話を聞くことができ、いつも深く広い知識量には驚かされる。熱田顧問の話はなぜかスッと心に入ってくる。それはなぜか…。全て熱田顧問が経験談を元に話をしているから、ということに他ならない。

巷であふれている“ただ”の物知りは自分が経験していないことや噂話もさらっと話題に織り交ぜることができる反面、聞く人側からするとなんとなく共感ができず、聞き流してしまう、ということも少なくない。

「熱田貴」氏を作り上げたものは【道草】

今では日本ソムリエ界の巨匠、熱田顧問も33歳までは道草ばかりしてきたらしい。御三家のうちの一つでもあるホテルに入社後、1年の期限でフランス・ボルドーへ研修も兼ねて派遣されるも、色々な事が重なり、1年が過ぎてもボルドーの地を踏まなかった。

当時は飛行機の直行便もないことから、ソ連経由の列車旅となり、途中のオーストリア・ウィーンの街を気に入り、ひょんなことから柔道場の師範代も経験することになる。2年が経ちボルドーへ到達するも、1年後、スコットランドでスコッチウィスキーに魅せられる。当然、道草ばかりしている熱田顧問とホテルとの雇用契約は切れていた。

そんな熱田顧問をホテルは帰国後すぐ再雇用する。驚く私に熱田顧問は「僕が優秀だから!」と満面の笑みで答える。どうやらその時代、熱田顧問ほどの経験を持ち、多様性に溢れた人材はおらず、図らずもホテル側には優秀に見えたらしい。

その後はワインの道を究め、今に至る。道草をしたからこそ、人間として成長でき、充実した人生を送ることできている、と楽しそうに話す熱田顧問は今年84歳になるとは思えないほど英気で満ちていた。高級ワインさながら熟成された人生を窺い知ることができる貴重な体験であった。

熱田貴氏 プロフィール

昭和13年7月7日、千葉県香取市生まれ。外国にあこがれ(株)日之出汽船に勤務、国立高浜海員学校(現・国立清水海上技術短期大学)卒業後、日之出汽船に勤務し、昭和32年より38年まで客室乗務員として南米・北米を回り、ワインの魅力を知る。
昭和39年、ホテルニューオータニ料飲部に転身。昭和44〜47年までワイナリー、スコッチウイスキー研修のため、フランス・ボルドー、ドイツ・ベルンカステル、オーストリア・ウィーン、イギリス・エジンバラなど世界各国を巡り、昭和48年にホテルニューオータニに復職。
平成3年、東京麹町にワインレストラン「東京グリンツィング」開業。平成9年2月(社)日本ソムリエ協会会長に就任。平成17年2月同協会名誉会長に就任、現在は同協会名誉顧問にいたる。
「シュヴァリエ・ド・タストヴァン」「コマンドリー・デュ・ボンタン・ドゥ・メドック・エ・デ・グラーヴ」「ドイツワイン・ソムリエ名誉賞」など海外の名誉ある賞のほか、平成8年「東京都優秀技能者知事賞」、平成12年10月「フランス農事功労勲章」、平成22年度秋の褒賞で「黄綬褒章」など数々受賞。 現在は、一般社団法人日本ソムリエ協会名誉顧問、NIKI Hills ワイナリー(北海道余市郡仁木町)の監査役を務めている。

アイデアで
コミュニケーションを変え、
アイデアで社会を変える。