提案力だけではない。進むべき道筋が見えたのは「チームボーソー」という一丸力。 | 株式会社デイリースポーツ案内広告社
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提案力だけではない。進むべき道筋が見えたのは「チームボーソー」という一丸力。

提案力だけではない。進むべき道筋が見えたのは「チームボーソー」という一丸力。

国産の米ぬかを使用した、貴重な米油を販売しているボーソー油脂株式会社。これまで業務用としての売上が高く、一般消費者には認知度が高くはなかった。同社は改めて消費者に向けて販促を強化していくことを決意し、新たに部署を立ち上げる。しかし、マーケティング等の知見はなく、何をすればいいか、どう進めていいか分からなかった。そんな手探り状態の中、米油の認知度を上げることができた理由を伺った。

ボーソー油脂株式会社
営業本部 営業企画室 井上 大悟 様

昭和22年、米ぬかを原料とした米油の製造販売を目的として創立。現在は、家庭用商品では米油のほか、非遺伝子組み換え原料を使った「菜種油」といった健康志向の油や石けん、化粧品なども取り扱っている。

南

アカウントエグゼクティブ:南 修平

課題
ー 一般消費者への販促経験は少ない
ー 米油の認知度向上
ー 知名度による使用頻度の少なさ

解決
ー 米油の使用方法の提案
ー ウェブによる消費者への認知拡大
ー 人気ウェブとのコラボ

お客様の声に、企画の種があった

先ずは、米油とはどのような商品か教えていただけますか。

井上様

米油の原料は、玄米を精米したときに発生する「米ぬか」。米ぬかには油分が20%含まれていて、この中から油を取り出して製造しています。
多くの食用油は海外の原料に頼っていますが、弊社で製造している米油は国産米ぬかを使用している貴重な油になります。
特徴は大きく4つありまして、あらゆる料理に使える万能性。酸化に強く美味しさを長持ちさせ、さらっと癖がなく素材を活かします。そして米ぬか由来の豊富な栄養成分です。多くの人に親しまれ、近年大注目の油です。

井上さんが入社2年目に配属となった部署には、大きなミッションがあったそうですね。

井上様

もともと、業務用としての売り上げが高く、主に加工食品メーカーがメインのお客様でした。主にカップ麺やお煎餅、ポテトチップスなどで使用されています。
私が配属となったのは、家庭用の販促業務を担当するために新しく立ち上げた部署で、一般のお客様向けに米油の認知度を上げよう!というのが大きなミッションでした。
実際に米油を使用しているお客様からは「米油を使うと、もう他の油には戻れなくなってしまう」という声を数多くいただいていました。一度米油を使うと、その美味しさに感動し、ずっと米油を使ってしまう方が多くいらっしゃいます。でも当時の認知度は50%ほどで、まだまだ。まずは米油を使ってもらう機会を増やす必要があるということで、認知度と使用の両軸が課題として上がっていました。

南

私もボーソー油脂さんとお付き合いをする前は、米油のことはあまり知りませんでした。初めてご挨拶に行った日に、米油を買って帰りました。妻にポン・デ・ケージョを作ってもらい食べたら、いつもより美味しい。米油って凄いって、その時初めて知ることになりました、

真の課題を理解してから、最適な企画を提案

デイリースポーツ案内広告社と本格的にお付き合いがスタートしたのは、何がきっかけだったのでしょうか。

井上様

2016年からお付き合いはあり、つり革広告やオレンジページへの掲載など、認知度を上げるためのスタートでした。
2017年に消費者に向けての販促を本格的に強化する際、コンペを開催することになりました。その時に改めてデイリーさんに声をかけさせていただきました。

南

その時はまだ私は関わっていなかったのですが、弊社は課題をいただいた時に、まずストラジテックプランナー 、クリエイティブイレクター、営業、デジタルデイレクター等、一同が集結し「チームボーソー」を立ち上げました。米油のコアターゲットは、料理好きな主婦、アクティブシニア、2つあると考え、認知度と同時に使用頻度も上げる。そのコンセプトのもと、デジタル系の施策を提案させていただきました。

デイリースポーツ案内広告社が選ばれた訳ですが、施策の手応えはいかがでしたか。

井上様

最初はクックパッドでのレシピ開発だったのですが、それほど時間がかからずに効果は表れました。その効果とは、口コミによる拡散が増えたことです。米油を知ってる方が増えたので、ECサイト等で、消費者同士のコミュニケーションが以前より盛んになったのは大きな変化でした。
私が担当したのは、アンバサダープログラム「ボーソー米油部(こめあぶLOVE)」からです。ボーソー米油部(こめあぶLOVE)」は、米油で毎日の料理を楽しむお料理ブロガーで結成されたアンバサダープロジェクト。レシピブログの登録フーディストを対象に「食」や「料理」に関心が高く、自身のブログやSNSで情報発信する力を持つ方を選出し実施しました。認知度、使用頻度等が着実に向上し、光が見え始めたことを覚えています。

南

食用油の消費者は、同じ量の油があった場合、特に気にせず200円台のものを選ぶ方。倍の400円〜500円出しても、美味しくて健康的なものを購入したい、という2つに分かれると思うんですね。前者の方に“この油の方がいいですよ”と言っても、プレミアムオイルにブランドスイッチさせるのは簡単ではない。そのような課題に対して、コアターゲットを決めて、その方達に理解できるようにアプローチしたクックパッドは理にかなっていると思いました。
私はその後から、すでにレシピサイトが立ち上がっていた時にチームボーソーに参加しました。改めてレシピをみると、それらが蓄積された価値ある資産のように感じたんです。このレシピをこのままにしてはもったいない、上手く活用したいと思い、「ボーソー米油でつくる、おいしいレシピ」という総合サイトを提案しました。ブロガーさんのレシピが120ぐらい入っているのですが、ボーソー油脂さん、米油部、チームボーソーが培ってきたものがあったからこそ、今までの取り組みを具現化することが出来たと思っています。

井上様

弊社の部署が立ち上がった当初は、マーケティングの知見があまりありませんでした。そのような、どうしたらいいのか分からない時に道筋を立ててもらった功績は大きく、大変感謝しています。これまで業務用がメインということもあり、一般消費者を対象にしことはあまりありませんでした。業務用メインから家庭用のウエイトを上げるというテーマが壮大だったこともあって、デイリーさんは非常に心強い支えとなってくださいました。

南

課題を聞いて、どうしたら良いのかを考え、それに対して最適解を提案する。褒めていただくだけでなく、私自身至らないところが多かったのですが、そのやりとりは新鮮で仕事の達成感を感じることができました。チームボーソーへの信頼がある分、私が足を引っ張らないようにと、今も心して取り組んでいます。

次のフェーズも、チームボーソーに期待している

今後の展望を教えてください。

井上様

ちょうど今、デイリーさんとブランド調査をしています。米油の認知度向上は大前提なのですが、それだけでなく次のステップも視野に入れて動きたいと考えています。米油を知った方が、ではどのメーカーの米油が良いんだろう?って探した時に、「米油といったらボーソーだよね」。という人を増やしていく必要があります。それが実現できる仕掛け作りは、一緒にやっていきたいですね。

南

米油をあまり知らなかった自分が、使用した料理を一度食べただけで感動して購入するようになりました。井上様が話していた、一度米油を使うと、元の油には戻れないというのは、私だけでなくチームボーソーみんなが言っています。今は、少し価格が高いプレミアムオイルというカテゴリーになっていますが、将来はスタンダードになるような企画を考えたいと思っています。

井上様

私の部署は、認知度を上げる最前線の部署ということもあり、私だけでなく、会社もデイリーさんに期待しています。今後は米油の認知度90%を目標に、これからも一緒に頑張って行きましょう!


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