伝わる、理解させる、浸透させる。基本を全て満たすと、効果的なCMが生まれる。
伝わる、理解させる、浸透させる。基本を全て満たすと、効果的なCMが生まれる。
主婦向け在宅ワークサービス「ママワークス」のCMが制作され、大きな反響を呼び起こした。このCMは、主婦やママが在宅で働く機会を提供し、そのメリットを伝えるストーリーに焦点を当てたものに。また、後続のプロジェクトとして、フルリモートの求人特化型転職支援サイト「ReWorks」と、経営に近い副業が行える「CXO works」のCM制作、テレビCM放映を実施。サービスの独自性や需要を伝えるための広告として成功を収めた。一方、その裏側には様々な壁があったという。果たしてどのようなストーリーがあったのか。裏側に迫った。
株式会社アイドマ・ホールディングス
ブランド広報室 西江美幸様
営業支援を目的として2008年に設立。2021年6月に東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場した。主力となる事業は、営業支援事業、業務支援事業、経営支援事業。創業以来培ってきた、営業・業務支援のノウハウを最大限に活用し、企業における事業拡大のサポートを幅広く行っている。
シニアアカウントディレクター:市塚 敦子
アカウントエグゼクティブ:片山 洋輔
課題
ー各サービスユーザーに合った認知訴求、業界における優位性の確立
解決
ーターゲットに即したテレビCMで認知を拡大
丁寧に理解出来るように作ったCMだから、ターゲットに伝わった
デイリースポーツ案内広告社と最初の取り組みとなった「ママワークス」についてお教えください。
「ママワークス」は、主婦向け在宅ワーク(内職)の支援サービスです。働きたいと思っていても、家事や育児、介護などの理由で、仕事ができる時間に制限があったり、通勤先が遠かったりと、フルタイムのお仕事や、出社して働く働き方は難しい方もいらっしゃいます。そんな主婦やママを応援したい!という想いからスタートしたのがママワークスです。
大きな特徴は「主に在宅で働きたい主婦やママに特化した求人WEBメディア」であるということ。大半の求人が在宅でのお仕事案件となりますので、時間や場所を選ばない、自由な働き方を実現することができます。
デイリースポーツ案内広告社とお付き合いが始まったきっかけを教えてください。
デイリーさんとは交通広告でマタニティマークのタイアップを行なっていました。ママワークスをローンチする時に、認知向上のため弊社代表にお声がけいただいたんですよね。
はい。ユーザーとの親和性が高い、ということでマタニティマークタイアップを実施いただきました。
それがきっかけとなり、今度はテレビCMにチャレンジしたいということで、ご提案をさせていただきました。
当時、ママワークスはとても最先端なサービスで、ニーズはあると確信していましたが、きちんと紹介しないと、新しいこのサービスの良さは伝わらない。そのため、CMは働きたいけど子供の送り迎えなど育児との両立でなかなか働きたくても働けないというママさんを主人公にしました。ママワークスで見つけた在宅ワークで、スキルアップもでき、お金も稼げて旦那さんの誕生日に少し良いものをプレゼントできたというストーリーにしました。当時、このCMがお昼のテレビ番組で放送されたのですが、反響が大きくサーバーが落ちたと聞きました。在宅で働ける仕事だけを扱っているサイトは珍しく、かつ番組を見ている女性層に受けたのだと思います。
その後、フルリモート特化型の転職支援サイトReWorks、フルリモートで経営に近い副業が行えるCXO worksのCMもデイリースポーツ案内広告社が担当することになったんですね。
ReWorksは、フルリモートの求人特化型転職支援サイトです。まさに時流に乗ったサービスなので、認知向上、ブランディングは必須。会員数増加の期待もあります。そのようなミッションを考えると、ママワークスの時の印象が強かったのでデイリーさんに声をかけさせていただきました。
「久しぶりにCMを考えているんだけど」というお話をいただいた時は嬉しさと同時に、案件の大きさに少し緊張しました。当初は、キャスティングを考えていなかったのですが、会員数増加にもつながるCMにしたいというご要望もありましたので、知名度のある女優のキャスティングをご提案させていただきました。今回のターゲットや放映プラン、CMで伝えたいメッセージなどから、今回はコロナ禍での働き方改革をエモーショナルに伝える企画などの視点から企画に合う女優の方をおすすめし起用することとなりました。
私自身が業務上で、デイリーさんとやり取りし始めたのは、CXO worksからになるんですが、CMの際、キャスティングの難しさを体験しました。
今回はさらに大物女優の方を起用することから様々な壁がありました。CXO worksのCMは、仲間由紀恵さんにご出演いただきたく、なんとしても起用できるように三浦社長にもご協力いただき起用の承諾を得ることができました。通常は私たち広告代理店だけでその承諾を得ますが、今回はクライアントと代理店が一丸となり多くの壁を乗り越えることができ、仲間由紀恵さんの起用実現に至りました。実現に至るまでの中で社長から学ぶことも多くあり大変貴重な機会となりました。
反響が大きかった、効果的なパブリシティ活動
デイリースポーツ案内広告社に頼んで、良かったと思える点を教えてください。
CMの企画はもちろんですが、私が広報やPR全般を担当しているのでメディアの掲載ではお力添えいただきました。ReWorksは、宣伝会議のブレーンにCMの制作背景などの記事が掲載され、CXO worksは、女性誌のBAILAから取材を受けました。テレビ番組の「お仕事search!それってグッジョブ」では、ママワークス、ReWorks、CXO worksの3つのワークスシリーズを紹介していただき、株主さんからの反響も大きかったですね。
ブレーンやBAILAは、私たちの力というより西江様と連携したからできたことです。プレスリリースをうっていただいて、そのおかげだと思っています。番組に関しては、テレビ担当者に、いい番組を紹介して欲しいと、私と片山で働きかけました。WEBサイトだけでなく、アイドマ・ホールディングスという会社も紹介できたのは良かったと思っています。
番組のディレクターさんも面白がってくれたんですよね。実際働いている在宅ワーカーさん2名に登場してもらい、リアル感や、私にもできるかも、という雰囲気を伝えました。近年、在宅ワークという言葉は認知され、多くの企業でも採用していますが、でもまだ…という、自分ごとじゃない人も多いのは事実だったので。
CXO worksも、一歩を踏み出せない、不安を感じている人や、他人事だと思っている人がいます。そんな人達のマイナスなイメージを払拭できるような内容になったと思いますね。さらにいうと、アイドマ・ホールディングスには、こんな担当者がいて、運営しているんだって、会社を伝えることもできました。伝えたい事を細かいところまで伝えられる内容になったのがとても良かったです。
目の前に課題ができたら、頼れる存在
個人的には、パブリシティの際こういう伝え方があるんだという新たに気づいた事が多かったんですね。具体的な声もリアルに届きましたし。また、そういった効果的な動きはしていきたいですね。
当社には明確な経営理念とビジョンがあって、経営理念は「すべての人の夢の実現に貢献する」。ビジョンは「世界の可能性を広げる」。デイリーさんは、この内容を深く理解してくれています。また、これまでの阿吽の呼吸もあるので、これまで培った部分をお互いブラッシュアップしながら、新たな施策を考えていきたいと思っています。
アイドマさんには、即レス・即決・即行動というのがあって、社長自身も行動、決断が早い。私はとても感化されています。さらに事業の成長速度も早い。先見性があって、新たな市場をつくり拡大して行く、マーケットの開拓力を間近で見ることができて、いつも刺激を受けています。このチームの一員として深く関わることで、アウトプットできる表現も変わってきました。今後はさらに期待を超えるものを提案したいと思っています。