良い企画は、良い雰囲気からしか生まれない。 その言葉を体現したからこそ、理想のクリエイティブができた。
良い企画は、良い雰囲気からしか生まれない。 その言葉を体現したからこそ、理想のクリエイティブができた。
2007年にスタートした、全国の高校生、高等専門学校(3年生まで)の学生を対象とする「コンクリート甲子園」。 工夫を凝らしたコンクリートの強度やデザイン、供試体作製に関するプレゼンテーションを競う全国大会だ。身近な建設材料であるコンクリートを、多くの人に知ってもらうことを目的に開催している。回を重ね、参加校も増加していたが、より多くの学校に参加してもらうために、認知度をさらに高める必要があった。 そのための施策をデイリースポーツ案内に依頼した。
全国生コンクリート工業組合連合会 総務部長 黒澤 靖 様
全国生コンクリート協同組合連合会 企画部長 草野 昌夫 様
生コンクリートの生産業者は、約3000社以上あり、都道府県単位で組織される「工業組合」、地域的な集まりである「協同組合」を結成している。両組合とも法律に基づいて行政官庁の認可を得て設立。 「工業組合」は、主に技術的向上、品質管理、環境対応などの生産者側での取り組みを、「協同組合」は、主に共同販売や、輸送の効率化など、事業運営・経済活動面での協力を中心に行なっている。 これら全国45の工業組合と250の協同組合を取りまとめているのが「全生連」となっている。
アカウントエグゼクティブ:堀江 啓仁
アカウントエグゼクティブ:南 修平
課題
ーコンクリート甲子園の認知拡大
解決
ー動画制作
ーポスター制作
全国規模の大会にするための課題をどうするか。
コンクリート甲子園とは、どのような大会ですか。
参加対象は、全国の高校生、高等専門学校(3年生まで)の学生。工夫を凝らしたコンクリートの強度やデザイン、供試体作成に関するプレゼンテーションを行う全国大会です。毎年12月に行われ、今年で18回目を迎えます。
どのような課題があったのですか。
コンクリート甲子園は、高知の大学が主催で始めた大会で、その後香川に移っていきました。この大会は部活動ではないので、当初は遠方に移動して参加するということが、各校難しい部分もあったと思うんです。その後、色々とバックアップ体制も出来上がってきました。
大会名がコンクリート甲子園となっている以上、やはり全国から出場してもらいたいという思いがあり、どうすれば全国から参加校が増えるのか、というのが課題にありました。
そのためにはPR活動に力を入れるべきだということになり、高校生に広くPRするには、今まで制作してこなかった動画やパンフレットなどが必要だろうという話になっていったんです。
デイリースポーツ案内に頼んだ理由を教えてください。
デイリースポーツ案内広告社の自社媒体で「Bizライフスタイル」というタブロイド版があります。月1回、日経新聞に織り込まれるもので、2022年に鉄筋コンクリート住宅のPR記事を掲載していただきました。それがお付き合いの始まりです。掲載後の反響は、まずまず好評。
その後堀江さんと話をしていく中で、「何か他にお手伝いできることありませんか」と言っていただいたので、ちょうど全生連として支援を強化していたコンクリート甲子園をもっと大きい大会に広げていきたいという考えを伝え、相談しました。
キャッチコピーを具現化する動画制作。
クリエイティブの方向性は、どのように決めたのですか。
コンセプトを考えるにあたって大切にしたのは、大会のキャッチコピーでもある「夢中でコンクリートに向き合う青春が、あったっていい」です。まさに、そのコピーを具現化するような映像というのをまず心がけました。
コンクリート業界に若い人たちがどんどん流入して欲しいという希望があることも存じ上げていたので、コンクリート甲子園という大会を通じて、若い人達、学生さんにも触れ合う機会を作りたいという目的もありました。学生の方々が見た時に、いかに共感してもらえるか。「こういう青春っていいよね」という部分を入れつつも、憧れみたいなものをいかに表現できるか。その視点を重視して、企画を提案しました。
男性2人に女性1人。この登場人物は制作条件としてあったわけではなく、クリエイティブを考える際に設定したんですね。
甲子園なので、着想を得たのは有名な漫画だったりするのですが(笑)、ちょっと三角関係みたいなものをモチーフにしても面白いよねって。企画会議の時には盛り上がりました。
事実を伝えるだけでなく、学生らしい青春や、大会への憧れを感じられるクリエイティブが必要だった。
提案されたアイデアに対しての率直な感想は。
コンクリート甲子園で競うものは、専門的なもので一般的な華やかさはありません。なので、生徒さんが青春を感じられるような、張り合いが持てるような内容の動画が欲しいなと思っていました。提案いただいた内容がまさにそうだったので、「この内容で動画をやってみよう」とスムーズに決定しました。
大きな方向性は同じですが、トータル3案ぐらい提案しました。
イチオシが採用されたことと、前回のストーリー性も生きていたので、良かったという思いは強いですね。
動画は、前回からデイリー案内が制作していて今回が2回目。1回目の反響はいかがでしたか。
感触は良かったですね。各地域からも「非常に良かった」というお話は数多く聞くことができました。
出演していただいた役者さんも将来有望な方々で、SNSなどでPRもしてくださったので、一般の高校生も動画を見ていただくことができ、成果はあったと感じています。
また、動画の周知のためにポスターを高校に配布しましたら、「欲しい」という学生からの声もあったそうです。ポスターも動画も評価は高かったですね。実際、前年度より応募してきた高校は増えていますから。
やはり、前回の実績が良かったから、今年も期待をして依頼したということでしょうか。
そうですね。会場を関東に移しますので、それも同時にPRしていただき、全国規模の大会になって欲しいという思いもあり、お願いしました。
実はかなり早い段階から続編を作りたいという話はありました。
キャストも同じ3人を起用させていただいて、前作からの関係性、人間模様みたいなものは踏襲し、その3人が関東に上陸!という場面から始まるストーリーにしています。
楽しみながら企画を考えている姿が想像できます。
いろんな企業の仕事に取り組んできましたが、全生連さんとお仕事している時は、クリエイターも全員すごく楽しそうで、いつも笑っているような感じです。お二人もこういうお人柄なので、その雰囲気のおかげでいろいろアイデアが湧いてきたりしています。私だけでなくみんな、代表作であると自信を持っていると思います。
ドラマ化したとしたら、3人のこの後の展開はみたいなことを勝手な妄想で考えたりしています。登場人物が魅力的なので、ストーリー性のあるものにしたことによって、創作意欲が掻き立てられるシリーズになっていると感じています。
デイリー案内に頼んで良かった点は何ですか。
堀江さんの話にありましたけど、皆さん楽しそうで、大学のサークルを思い出しました。その中で信頼関係が築けたのは、とても良かったと思います
今後の展望はありますか。
コンクリート甲子園は、これからもずっと続いていく大会です。前回の反響があったので、今回2回目の動画を作りました。一つのPRの手段として こういう動画をどういうふうに活用していくのか、改めて考えていきたいですね。
1回目、2回目は高校生に本当にマッチするコンセプトでした。現段階では確約できませんが、また3回4回と続けていきたいと思っています。
参加校が、もっと増えるといいですね。
甲子園なので、各県から1校ずつ出場し予選を戦ってから上がってくるとか。東と西で分けて予選をし、西と東で決勝戦を行うというのもあるかなと、想像はふくらみます。まずは本当に増えることが理想ですね。
今後、デイリー案内に期待することはありますか。
相談を投げかけると、いろいろ返してくれるんですね、何かやりたいという時には、非常に心強い会社さんです。ぜひ今後も相談に乗って欲しいですね。
うちは総合広告事業として、プロモーション活動における領域では“出来ないことが無い”会社。とりあえず何か困ったらご相談ください!絶対にノーとは言わないので。もし、直接的に解決できない事案だとしても、別の角度で何かしら返せるようにします。今後もぜひ、ご相談いただければなと思っております。
第一は、全生連さんのお力になりたいっていうのが根本としてあります。その中でお二人とご一緒させていただく機会をいただいて感じたのは、お二人ともアイデアマン。いろいろな発想やアイデアを出してくださるので、一緒にお仕事して本当に楽しいですね。
毎年続けていく中で方針などは、変わるものもあると思います。その中で、変えないものと変えていくものというのを判断しつつ、末永くご一緒して行きたいと考えています。
弊社は何にでも対応ができる社内体制は整っているので、企画の種ぐらいからご相談いただいても、逆にすごく嬉しいですね。今後もコミュニケーションを取らせていただきながら、素敵な仕事ができたらと思っております。