特別インタビュー 私の軌跡#9
2024年4月1日 特別インタビュー 私の軌跡#9
デジタルソリューション室 デジタルマーケティングチーム
執行役員 野村哲平
各スペシャリスト達に、いかに同じ方向を向いてもらうか
コミュニケーションデザイン本部には、デジタルソリューション室というセクションがあり、さらにその中にデジタルマーケティングというチームがあります。デジタル領域の中でも広告の出稿や運用、HP制作など主にプロモーションがメイン業務で、私はその各メンバーたちのマネジメントを行っています。
メンバーは、HPを制作する人、WEBメディアを進行する人、広告を運用する人など、それぞれ全てスペシャリスト揃い。そのため、どのように同じ方向性を向いてもらい、チームとして成果を出すか。そこに最も留意しています。
今期からは、メンバーが一緒に取り組む商品開発や、同じ案件に複数のスタッフがジョインするようなケースを積極的につくるようにしています。各個人の持ち味を組み合わせることで相乗効果が発揮され、チームとしての価値が向上することを期待しているからです。まだ途中段階ですが、今後、大きな成果を上げられるようチーム全体で取り組んでいます。
マネジメントの第一歩は「人となり」を理解すること
マネジメントに際し、特に意識していることは「個々の能力や才能を最大限発揮させて、チームの成果を最大化させる」ということ。
実現するにあたり、そのやり方は人によって異なると思いますが、私はその「人となり」を知ることから始めています。社会生活で何を一番大切にしているのか。キャリア形成でなくとも構いません。プライベートにおけるライフステージの目標でもOK。職務の特徴以上に、人それぞれ優先順位は違います。
しかし、どんなことが1番優先したいことであっても、皆、職場で能力を活かして、より良い暮らしをすることが最終ゴールだと思うんですね。そのゴールから逆算すると、その人が「今」やることが必ず見えてきます。その共通認識を持つことがスタートなんじゃないかと、私は思っています。
コロナを経てリモートが増え、相手の言動や感情が分かりにくくなっています。チャットがメインになると、端的なメッセージのやり取りで、相手の真意を掴むことに苦心をすることもあります。だからこそ、先ずは人となりを理解することで、適切なコミュニケーションを行い、各人に合わせた環境づくりをしたいと思っています。
マネージャーは職位ではなく、職種なのではないか
会社の研修でサンフランシスコのGoogleを訪問した際、社員の方からマネージャーの特性のある人材は新卒からその職務に就くとお聞きしました。
国内でも同様の考えで新人にマネージャーを任せている企業がありますが、マネージャーとは単に職位の順番ではないということを改めて理解しました。任せられたチームの機能を最大化する専門職、それがマネージャーなのではないかと思います。
個人が頑張って200%の成果を出すことは難しいですが、マネージャーは5人の成果を1.2倍にはできると考えています。私はこれまで様々な部署で複数の職務を経験していて、自らの目標を精一杯に追い求めた営業時代、お客様の成果を一番に考えるディレクター、プランナー時代を経てマネージメント職に就いたことで、組織のあり方を多面的に見られるようになりました。
個人的な話になりますが、以前父や祖父に会社で働く意味を聞いたことがあります。二人とも「同じ仕事でも、個人より仲間と一緒にした方が社会的に大きな役割を担える」と話してくれました。私が、マネージャー職に意義を感じるのは、その考えが根底にあるからだと思います。会社から任された組織のパフォーマンスを最大化する。自分に課されたこのミッションに、今は全力で挑んでいます。
多様な人材が活躍できる環境が整っている
私が新卒で入社した22年前と比べて、会社は大きな変化を遂げています。
以前は営業会社の色合いが強くありましたが、現在はさまざまなセクションがあり、社員数も増加。アイデアやクリエイティブ、デジタルなどを専門とする人材を育てることはもちろん、思いきり活躍できる環境があります。同時に、どの分野においても、しっかりと評価できる制度も整っています。
弊社の特徴は、社員ありき。育成された社員が機能して事業領域を広げている所だと思います。デジタルの分野でも広告の案件でも安易に外部に頼むのではなく、その分野の専門家として育てた人材を活用することを第一に考えます。クラシックな方法かもしれませんが、その堅実さが弊社の成長を後押ししています。
さまざまな強みや考え方を持った多様なメンバーが揃い、共に成長しながら仕事をしています。だからこそ、マネジメントの重要性は以前よりも大変高くなっています。
私が関わったメンバーが将来、その人にとってふさわしい場所で活躍できることが私の希望です。そのために必要なことを今教えてあげたり、環境を提供したりしていきたいと思っています。チームメンバーが自分から離れても活躍している姿を目の当たりにしたときは、やはりマネジメントの醍醐味を感じますね。