特別インタビュー 私の軌跡#5
2022年2月22日 特別インタビュー 私の軌跡#5
デジタルソリューション室
執行役員 三浦優介
強い思いでデジタル部門を立ち上げた
発端は2010年のカンヌでした。その世界最高峰の広告賞で「Twelpforce」という企画を見て、危機感を覚えたんです。SNSを使って家電量販店のカスタマーサポートをする企画だったのですが、明らかな時代の変化を感じました。データ活用の可能性を感じましたね。
メディアマージンのビジネスが中心のデイリースポーツ案内広告社にとって、避けられない課題だと思いました。そのあとしばらく悶々としていたのですが、5年後。今このタイミングでデータ活用を強化しなければ世の中のニーズに応えられなくなる、と会社に提案しました。これが現在のデジタルソリューション室設立のきっかけです。
そこからお客様のニーズが高まり、デジタルの売上は当初の300%超え。今では会社の柱にまで成長しました。現在は役割ごとに4つのチームに分かれ、専門のスキルを持つメンバーが集結しています。
デジタルはただのツールにすぎない
勘違いされやすい部分ですが、デジタルを取り入れれば何でも課題が解決するというわけではありません。解決のためには、目的を見失わないことが大切です。お客様からの情報をただ受け取るのではなく、「本当の課題はなにか?」と、深く掘り下げていくのです。
それを見定めた上で、デジタル施策が適しているのであればデジタルを提案しますし、逆にオフライン施策の方が適しているなら、自信を持ってそちらを提案します。「あくまでデジタルは手段の一つ、お客様にとって最適なものを提案する」という姿勢で仕事に取り組んでいます。
現場で養われた「本質を見失わない力」
この考え方には、これまでの経験が生きています。立ち上がったばかりのマーケティング部門でプランナーとしてお客様に提案していたのですが、人員が3〜4人と少数で、大変な忙しさでした。今のアカウント推進室とメディア室と進行部の役割を1人でやっているような感じですね。何でもできるというより何でもやらないといけない状況だったので、自然と様々な手法を経験できましたし、手法に捉われることなくマーケティングという上位概念を意識して仕事に取り組めました。
その結果、本質的な課題を理解していないとどんな手法を実施しても意味がないなと感じました。失敗も成功もあった中で、手法にこだわることなく、お客様目線で考えることが成果にも信頼関係にも結びつくことがわかりました。
この経験があるから、デジタルにこだわりすぎなくなったのだと思います。私たちが取り組むべきは、お客様の本質的な部分に意識を集中することなんですよね。
無形物の商品だからこそ、人が命
デイリースポーツ案内広告社の自慢できるところは、一番は人の良さですね。
広告という商品は無形物であるからこそ、人を大事にしています。チームで仕事をする上では、お互いを尊重し合うことが大切です。メンバーのいろいろな視点を生かすことが、お客様にとって最適なソリューションを導き出すことに繋がるからです。
また、大手と違って予算がなければ仕事を受けられないというようなことはないので、パートナーシップをきちんと結べるお客様には、課題解決に向けて全力でサポートさせていただきます。