動画広告のメリットは?成功させるためのクリエイティブのポイントを解説
公開日:2022年9月8日更新日:2022年12月26日 動画広告のメリットは?成功させるためのクリエイティブのポイントを解説
動画広告とは
動画広告とは、名前の通り動画を使った広告です。動画広告は画像やテキストのみの広告と比べ、視覚や聴覚に働きかけるため、情報が伝わりやすいのが特徴です。
例えば、商品の静止画をただ映すよりも、実際に使っているシーンを見せたほうが商品の魅力が伝わります。「商品を購入することで自分にどんなメリットがあるのか」もわかりやすいため、高い訴求効果が期待できます。
動画広告のメリット
動画広告には、次のようなメリットがあります。
- 認知拡大
- 記憶に残りやすい
- 予算の融通が利く
- 伝えられる情報量が多い
- 効果検証しやすい
- SNSで拡散されやすい
以下で詳しく解説します。
認知拡大
動画広告を流すことで、自社商品やサービスの認知拡大につながります。商品やサービスに興味がない人でも、動画が流れればつい観てしまうものです。短時間でも見てもらえれば、商品名などを認知してもらえます。
また、言葉が理解できなくても、動画であればなんとなく意味が伝わるのもメリットでしょう。日本語が読めない海外の人に、文字だけの広告を渡しても情報は伝わりづらいものです。しかし、動画であれば何を表現しているのか、何を伝えようとしているのかがなんとなく理解できます。
記憶に残りやすい
自分には関係がなく、興味もない商品・サービスのはずなのに、「どこかで見た気がする」「名前だけは知っている」と感じたことはありませんか?もしかしたら、あなたも気づいていないうちに動画広告を目にしていた可能性があります。
ストーリー性のある動画が流れると、ついつい見入ってしまうものです。面白いと感じた動画であれば、少しの時間視聴しただけでも商品名やサービスの内容が記憶に残ります。
予算の融通が利く
動画広告は、予算の融通が利くのもメリットです。例えばテレビCMの場合、高い宣伝効果が期待できますが、1回CMを流すのに30万円以上かかります。
一方、動画広告をYouTubeで流した場合、「1,000回の表示で数百円」「動画をクリックしたら2〜25円」といった具合に設定されています。YouTubeであれば、10万円前後と低コストで動画広告を出すことが可能です。
伝えられる情報量が多い
テキストと画像だけの広告に比べ、動画広告は伝えられる情報量の多さが魅力です。例えばテキストだけの広告の場合、いくら豊富な情報量が掲載されていたとしても、興味がなければ読みたいとも思わないはずです。テキストに画像を付けた場合も同様で、流し読みしてもらえれば良いほうでしょう。
その点、動画広告であれば聴覚と視覚から情報が入ってきます。文字のみや画像のみと比べて、自社の商品やサービスの良さを効果的に伝えることが可能です。
効果検証しやすい
動画広告は、どれだけのユーザーに視聴してもらえたのか、クリックの回数や再生数、どのような影響を与えたのかを検証しやすい点もメリットです。例えば、テレビCMは数多くの人に視聴してもらえる方法ですが、どれだけの人が視聴したのか、影響を与えた人数を測ることは困難です。
対して動画広告であれば、インプレッション数、再生数、クリック回数といったデータを知ることができます。それらのデータをもとにすることで、改善すべき点を把握できます。
SNSで拡散されやすい
動画広告は、ユーザーからユーザーへ拡散されやすいのも利点です。面白い動画広告を作ることで、視聴者はSNSを通じて友達や知人へ拡散してくれます。低コストで多くの人に自社の商品やサービスを認知してもらうことが可能となります。
動画広告のデメリット
数多くのメリットがある動画広告ですが、次のようなデメリットがあることも留意しておきましょう。
- コストがかかる
- 直接購買につなげることが難しい
- スキップされやすい
- クオリティに左右される
- タイミングによりフラストレーションを与える
以下で詳しく解説します。
コストがかかる
動画広告は、宣伝効果が高い反面、動画を制作するコストが多くかかってしまいます。自社で撮影から編集まで行う場合、撮影機材やスタッフ、撮影に使用する会場や出来上がった動画を編集するなどでコストがかかります。
直接購買につなげることが難しい
動画広告を出したからといって、すぐに購買につながるとは限りません。
もともと商品やサービスに興味がある人であれば、動画広告を見て購入しようとするかもしれません。しかし、商品を知らない、興味がない人が動画広告を見ても「買おう!」とはなりません。動画広告で商品を知り、サイトや情報誌などを調べてからようやく購入に至るはずです。
動画広告は商品やサービスを知ってもらうキッカケにはなりますが、直接購入につなげることは難しいでしょう。
スキップされやすい
動画広告はスキップされやすいのもデメリットです。
例えば、あなたがYouTubeでお気に入りの動画を観ているとしましょう。その最中、興味のない動画広告が流れたらどうしていますか?恐らく、すぐにスキップしてお気に入りの動画に戻っているのではないでしょうか。多くの視聴者にとって動画広告は、お気に入り動画の再生を妨げるものでしかないです。
クオリティに左右される
動画広告は、クオリティによって良くも悪くも影響を受けます。クオリティの高い動画広告を制作できれば、SNSを通して多くの人に拡散されます。自社や商品・サービスのイメージも良くなるでしょう。
一方、人を不快にする表現方法を用いているなど、クオリティが低くても悪い意味で話題になってしまいます。動画広告はあっという間に拡散されてしまい、SNSは炎上するでしょう。同時に自社や商品・サービスの印象も悪いものになってしまいます。
タイミングによりフラストレーションを与える
動画広告は、ユーザーに多大なストレスやフラストレーションを与える原因にもなります。
お気に入りのBGMを聞いている最中に、いきなり動画広告が流れてイライラしたことはありませんか?他には、面白いシーンの直前で動画広告が流れて肩透かしを食らったような感じになることも少なくないはずです。
動画広告が流れるタイミングによっては、視聴者にフラストレーションを与えてしまいます。それがスキップできない15秒以上の動画広告だった場合、商品やサービスに嫌悪感を抱かれることもあります。
動画広告を成功させるためのポイント
動画広告を成功させるために、次のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- ターゲティング
- トレンド
- PDCAを回す
- モバイルファースト
- 動画構成の型
以下で詳しく解説します。
ターゲティング
動画広告を制作する前に、どんな人をターゲットにしているのかを明確にしておきましょう。
例えば、自社の商品やサービスが30代の女性向けなのに、10代や20代の注目を引くような内容では訴求効果は望めません。また、女性向けのはずなのに、レビューを語っているのが男性では説得力も皆無です。
動画広告を制作する際は、ターゲティングをしっかりと行う必要があります。
トレンド
その時のトレンドに合わせた動画広告を制作することも重要です。トレンドは、時代とともに驚くほどの速さで移り変わっています。去年トレンドだったものも、今年はもう古いと感じてしまうことも少なくありません。
トレンドに遅れた動画広告を制作すると、自社の商品やサービスまで古い印象を与えてしまいます。
PDCAを回す
動画広告を制作する際は、PDCAを回すことを意識しましょう。PDCAは次の頭文字を取ったものです。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
例えば、動画広告を制作し拡散させるための計画を立てます。次に計画通りに実行し、ユーザーの評価をチェックします。そして、評価をもとにして改善します。
このように、PDCAを回すことができる体制を整えることで、より効果的に動画広告を運用することが可能です。
モバイルファースト
現在は国民ひとりが1台のモバイル端末を持つ時代です。これは動画広告を視聴してもらいやすい状況ということを意味しています。
今よりも5Gが浸透するようになれば、モバイルの利便性は格段に向上するでしょう。そうすると、より多くの情報を多くのユーザーに伝えることも可能となります。
時流に取り残されないためにも、スマートフォンなどのモバイルで視聴しやすいモバイルファーストな動画作りが重要です。
動画構成の型
動画広告の構成には、次のような基本となる「型」があります。
- 問題提起型
- プロダクトデモ型
- ストレートオファー型
以下で詳しく解説します。
問題提起型
問題提起型とは、まずユーザーが抱えているであろう問題を提起し、共感することから始めます。こうすることで「私のことだ!」「そうそう!」と、興味を持ってもらえます。
次に「自社の商品(サービス)なら、あなたの問題を解決できます!」と、問題の解決方法を提示します。続いて自社の商品やサービスの詳細、購入することで得られるメリットやベネフィットを説明します。最後に自社のサイトに誘導したり、商品の申込みを促します。
問題提起型はストーリー性があるため、最後まで視聴してもらえる可能性が高いメリットがあります。
プロダクトデモ型
プロダクトデモ型は、商品やサービスの詳細や特徴を重点的に紹介する方法です。
- 「自社の商品はこういうものです」という紹介を行う
- 商品やサービスを購入することで得られるメリットを説明する
- 商品やサービスの効果や特徴を説明する
- 自社のサイトに誘導、もしくは商品やサービスの購入を促す
プロダクトモデル型は、問題敵方と違いストーリー性はなく、商品の魅力や強みを伝えることを重視します。
ストレートオファー型
ストレートオファー型は、ユーザーに対して即座に行動に移してほしい場合に効果的な方法です。
例えば、「今だけ50%OFF!」「今なら同じものがもう一本ついてくる!」「このサービスが受けられるのは今月まで!」といったキャンペーンを、ユーザーに周知したい際に有効です。
動画広告のターゲティングが効果的なケース
YouTube広告には、次のようなターゲティング方法があります。
- オーディエンスターゲティング
- コンテンツターゲティング
以下で詳しく解説します。
オーディエンスターゲティング
ユーザーの条件に合わせたマーケティングを行いたい場合に有効な方法です。オーディエンスターゲティングには、次のようなカテゴリーがあります。
- ユーザー属性グループ
- 詳しいユーザー属性
- アフィニティカテゴリ
- 購買意欲の高いオーディエンス
- カスタムインテントオーディエンス
- リマーケティング
- 地域のターゲティング
ユーザーの年齢や性別、興味や関心を引いているものなどから絞り込むことが可能です。
オーディエンスターゲティングは、次のようなケースで効果的です。
- ユーザーのニーズに合わせたマーケティングをしたい
- 商品やサービスを多くのユーザーに周知させたい
- 自社と他社の商品やサービスを比較検討させたい
- 商品やサービスの購入の後押しをしたい
コンテンツターゲティング
広告を掲載する場所を選べるのがコンテンツターゲティングです。コンテンツターゲティングには、次のようなカテゴリがあります。
- プレースメント
- トピック
- キーワード
- デバイス
指定したキーワードやカテゴリーに合致する動画などに動画広告を表示することが可能です。
コンテンツターゲティングは、次のようなケースで効果的です。
- ユーザーが自社の商品やサービスに関連している動画を視聴している
- ユーザーが疑問や情報収集のために動画を検索している
デイリースポーツ案内広告社の動画広告事例
①スキャナー辞書提供企業様
販売するペン型スキャナー辞書の告知でYouTube広告を展開しました。
英単語や英文をなぞるだけで、翻訳から発音までしてくれる「NazoritAI Pro」は、海外のビジネスパーソンと仕事をする機会の多い人にピッタリの商品です。
吉本興業に所属するマヂカルラブリーさんを起用したPR動画では、お二人のネタとCGを組み合わせることで、インパクトのあるものに仕上がっています。
②スポーツ用品メーカー企業様
新商品の発売に伴い、認知拡大を目的としたYouTubeの TrueView インストリーム広告を実施しました。
視聴率が想定の約1.5倍となり、顧客満足度の高いCPVを達成することができました。
まとめ
当記事では今回、動画広告を出すことのメリットについて解説しました。
YouTubeやSNSに動画広告を出すことで、次のようなメリットが得られます。
- 認知拡大
- 記憶に残りやすい
- 予算の融通が利く
- 伝えられる情報量が多い
- 効果検証しやすい
- SNSで拡散されやすい
一方、以下のようなデメリットもあることを覚えておく必要があります。
- コストがかかる
- 直接購買につなげることが難しい
- スキップされやすい
- クオリティに左右される
- タイミングによりフラストレーションを与える
これらのメリット・デメリットを把握しつつ、今回ご紹介したポイントを押さえて動画広告を運用することで、集客や訴求効果が期待できます。