いまさら聞けないエリアマーケティングとは?|基礎知識から実践までを徹底解説! | 株式会社デイリースポーツ案内広告社
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いまさら聞けないエリアマーケティングとは?|基礎知識から実践までを徹底解説!

公開日:2022年9月20日更新日:2022年12月27日 いまさら聞けないエリアマーケティングとは?|基礎知識から実践までを徹底解説!

エリアマーケティングとは?

まず初めに、エリアマーケティングの概要について解説します。

エリアマーケティングとは、企業や店舗のコミュニケーション活動において、全国に一様な戦略や方針を行うのではなく、エリアの特性に則りコミュニケーション活動を展開することを指します。

該当するエリアへの理解が乏しい中でコミュニケーション活動を実施すると自社のサービスとエリアのニーズがマッチせず失敗してしまうリスクがあります。

そのため、エリアマーケティングという考え方は企業がマーケティング活動を展開する上で、欠かすことのできないものとなっています。

エリアマーケティングのメリット

エリアマーケティングを行うことによるメリットは以下の3点を挙げることができます。

潜在顧客がいるエリアを把握することできる

エリアマーケティングを行う上では商圏分析が不可欠となります。商圏人口の把握から商圏人口の男女比、世帯数、職業などを調査します。その結果、これまで把握できなかった自社の潜在顧客が生活をしているエリアを発見することができます。

エリアの特性・特徴に沿った戦略立案が可能

エリアには独自の特性・特徴があり、効果的な販売戦略や集客戦略はそのエリアが持つ特性・特徴に沿った戦略立案が必要となります。

図①を基に解説していきます。

図①は東京都で世帯年収:1,500万円以上世帯比率×世帯貯蓄2,000万円以上比率マップになります。

例えば、単価の高い商品を扱っている企業様であれば、当然可処分所得の多い生活者に向けてのアプローチが必要となるため、狙うべきエリアがおのずと見えてきます。


図①. 世帯年収:1,500万円以上世帯比率×世帯貯蓄2,000万円以上比率マップ
※国勢調査のデータを基に、上記比率の高低に応じて色分けしたマップ
※割合の高いエリアからピンク・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルーの順

潜在顧客が多いエリアに効率良くアプローチができる

潜在顧客に効率良くアプローチができるようになることもメリットの一つです。

エリアの特性・特徴を把握することで、「今何が求められているのか」「何が市場のトレンドなのか」などを明確にすることでできるため、より効率の良いアプローチを行うことが可能となります。

エリアマーケティングのポイント

続いて、ここではエリアマーケティングのポイントを3点紹介します。

顧客特性の把握

まずは「顧客特性を把握」の把握が肝要です。把握する必要がある内容としては主に購入した顧客がどういう人なのか、どのような購買行動を行うのかということです。

今後狙っていくべき潜在顧客の特定や顧客ニーズの理解、自社商品やサービスが顧客ニーズに合っているかなどを知ることに繋がるため、非常に重要です。

例えば、若年層向けの商品、サービスを展開している企業であれば、多くの学生が生活しているエリアに注力するのが良いでしょう。

エリア特性の把握

次はエリア特性を把握するということです。ここで言うエリア特性とは、地域特有の文化的な特徴は勿論ですが、気候といった外的な特徴も含みます。

エリア特性を把握することで商品や店舗デザインが必ずしも画一的であれば、良いというものではないということに行き着きます。例えば、食品でも関東と関西などエリアで「味」が異なっている場合がありますが 、これはエリアマーケティングが行われた結果によるものになります。

歴史を重んじる京都や鎌倉のようなエリアは、店舗デザインのレギュレーションが定まっていることもあります。
また、河川や鉄道が生活者の導線を分断することにより、商圏がきれいに円を描かないことも見られます。

これらの商圏をゆがめる要因をマーケティング上では「商圏バリア」といいます。例えば、積雪の多い地域では冬季の商圏縮小を加味するということも重要になってきます。

競合特性の把握

最後は競合について把握することが必要です。競合がどのような商品で顧客を獲得し、どのような販促を行っているのかも重要な情報となります。注力エリアでビジネスを展開している競合を把握することで、適切な広告戦略と販促につなげていくことが可能です。

具体的には以下のような点を重点的に見ていくと良いでしょう。

  • 競合商品の売上
  • 販促施策
  • 店舗情報
  • サービス内容

上記などを見ていくことで競合に対抗するための施策の糸口が見えてきます。

エリアマーケティングおすすめツール5選

ここでは上述したエリアマーケティングのポイントを押さえる上で活用できる有用なツールを紹介します。

jSTAT MAP


特徴

  • 総務省が提供
  • 国勢調査など国が提供するデータも活用
  • レポート出力が可能

jSTAT MAP」は商圏分析に主に利用されています。

年収などでターゲティングをして分析することはできませんが、注力したいエリアの大枠を手軽に把握することができます。

地域経済分析システム「RESAS」


特徴

  • 地方創生の支援
  • 人口動態や人流を可視化
  • 地域の人口構成や将来の人口推移を把握

地域経済分析システム「RESAS」は、地方創生の実現に向けて内閣官房及び経済産業省が提供しているサービスです。

企業としては経営戦略策定やマーケティング調査の基礎資料として活用することができます。

ロケスマ


特徴

  • 主要チェーン店をマップ化
  • スマホ、PCのブラウザ、アプリで利用可能
  • 視覚的にわかりやすい

ロケスマ」は全国各地のチェーン店(スターバックスやセブンイレブン)やコインパーキングなどをマップで知ることができます。

競合となりえる店舗やスポットの情報を簡単に取得できることも特徴です。

e-Stat

特徴

  • 各省庁が公表するデータを一つに集約
  • 簡易的な検索が可能
  • データのダウンロードやグラフ作成も可能

e-Stat」は日本の各省庁が公表している統計データ全てをまとめたサイトです。

調査名や発表元の省庁が分からなくてもキーワードで検索ができ、多岐に渡る分析が可能となっています。

モバイル空間統計 人口マップ


特徴

  • ドコモが携帯電話のネットワークを使用し、提供
  • 1時間ごとの人口を把握可能
  • 過去のデータも遡って閲覧が可能(※無償版の場合、制限あり)

モバイル空間統計 人口マップ」はドコモが携帯電話のネットワークを使用し、展開しているサービスです。
ヒートマップで分かりやすく人口の動きを把握できることも特徴です。

エリアマーケティングの施策例

エリアマーケティングについての基本的な考え方が整理できたと思いますので、エリアマーケティングで活用いただける広告施策について紹介します。

Yahoo!ブランドパネル

Yahoo!のディスプレイ型広告(予約型)の一種です。ファーストビュー専有面積が大きい広告枠を利用することができます。Yahoo!のTOPページに配信されることが特徴です。

そのため、1,000万円を超える費用が発生することもありますが、市区群単位でのターゲティング配信を行うことで、安価に広告配信が可能となります。エリアマーケティングのトライアル施策としておすすめの広告媒体です。

位置情報DSP【D-Meets】

弊社DAC Group独自の位置情報を活用した広告配信プラットフォームです。仕組みは位置情報がONになっている携帯端末のログデータをもとに配信を行います。

市区町村/町丁目データをもとにエリアをセグメントしたり、既存の店舗や施設を指定したりして、エリアをターゲティングすることが可能です。

交通広告

交通広告もエリアマーケティングにも適しています。その理由は企業が想定するペルソナの年代層や性別、居住地などの情報に応じて柔軟に路線の選択をすることができるためです。

特に電車内のまど上に設置されているまど上ポスターは沿線企業や店舗の出稿が多いのはそのためでしょう。

テレビCM

テレビCMでエリアマーケティング?と思われる方もいるかもしれませんが、実はテレビCMをエリアマーケティングで活用される事例は多くあります。

ローカル(地方)CMであれば、基本的は都道府県単位でのCM放映が可能です。多くの広告予算が必要とされるテレビCMですが、エリアを絞ることで安価かつ効率良く、対象のエリアにマーケティング活動を行うことができます

詳細:初めてのTVCMで効果を出すなら!

エリア特化の新聞折込メディア『Biz Life Style (ビズスタ)』


「Biz Life Style (ビズスタ)」はデイリースポーツ案内広告社が発行するメディアです。一歩先行く手の届く贅沢をテーマに本物志向のビジネスマンにハイクオリティーなライフスタイル情報を提供しています。

東京23区に住んでいる日経新聞の購読者の中でも、世帯年収1,500万円以上かつ貯蓄が2,000万円以上のビジネスパーソンが多く住むエリアにターゲティングを行い、展開しています。東京エリアで富裕層を狙いたい企業や店舗には適したメディアとなっています。

詳細:Biz Life Style (ビズスタ)

エリアマーケティングの成功事例

ここでは、弊社のエリアマーケティングの成功事例を紹介していきます。

学習塾運営企業様

生徒募集と講師募集、両方を目的に位置情報DSPを実施しました。

生徒募集では、募集している教室の半径500~1,500m圏内に居住している人をターゲットに広告を配信。講師募集では、募集している教室の半径5~10km圏内に居住している人や、周辺のスーパーなどに平日の日中に訪れている人をターゲティングすることで、専業主婦への広告配信を狙いました。

ジュエリーブランド企業様

ブランド認知と商戦時期の販売促進を目的にBiz Life Style (ビズスタ)や各店舗周辺の交通広告を展開しました。

その結果、ビズスタの特典から来店に繋がったことや、実施したタイミングが11月の下旬と他社よりも早めに露出したことで、ブランドイメージの訴求ができました。

まとめ

本記事ではエリアマーケティングを実施する上で押さえておきたい基礎知識やポイントをメインで解説してきました。エリアマーケティングは本記事で紹介した無料ツールなどもあるので、自社で行うことも可能です。

しかしながら、その方法は多岐に渡るため、ノウハウが蓄積している広告代理店に試しに相談することをおすすめします。

お問い合わせ

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中島 一郎 株式会社デイリースポーツ案内広告社 経営企画室

法政大学を卒業後、2016年に株式会社デイリースポーツ案内広告社に入社。 入社から5年間アカウント営業に従事。交通広告やOOHを初めとし、デジタル広告まで幅広く携わる。 現在は、デイリースポーツ案内広告社のマーケティング活動を管掌している。

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