【5分でわかる!】電車広告の費用対効果を高めるためのポイントは?
公開日:2022年12月21日更新日:2022年12月27日 【5分でわかる!】電車広告の費用対効果を高めるためのポイントは?
「年齢層を問わず、少しでも多くの生活者の目に触れる広告を展開したい」「生活者に向けて繰り返し訴求できる広告媒体を探している」という場合には、電車広告が特にオススメです。
電車広告とは文字通り、電車の車両内外に掲出される広告です。電車広告は、毎日の通勤・通学のタイミングで繰り返し目にするため、高い反復効果があるといわれています。
「電車広告の費用対効果はどのくらいだろう?」「より効果を上げるにはどうすればいいのか」といった疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では電車広告の特徴や種類、電車広告を出稿するメリットや費用対効果を高める方法などを分かりやすく紹介していきます。電車広告の出稿でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
電車広告ってどのくらい見られているの?
そもそも電車広告はどのくらい見られているのでしょうか。実際に出稿する前に、必ず気になるポイントですよね。まずは、電車の乗客と広告との関連をデータを交えてご紹介します。
電車内の行動について
「電車に乗っている間、何をしているのか」という質問を、コロナ禍以前の2019年度と2021年度の調査結果で比較したところ、「SNSをする」「ゲームをする」などのスコアが上昇している一方で、「車内広告を見る」「車内ビジョンを見る」のスコアは微減・微増でした。
しかし、数値自体は依然として広告を見るという行為が電車内行動のトップです。
どのくらいの人が広告を覚えているの?
電車を普段利用している人々に対して、対象の広告を「見た」もしくは「見たような気がする」と答えた人の数を全体の調査対象者数で割って100をかけた数値を広告到達率といいます。2021年度のJR東日本企画の調査によれば、各車両内メディアの広告到達率は下記の通りです。
- 中づり:43%
- 車内ビジョン:39.2%
- ドア横:44.9%
- まど上:43.5%
- ステッカー:41.5%
掲出場所によって若干のばらつきはあるものの、どの媒体も約40%の広告到達率だと考えると、100人電車に乗っていたら約40人には広告内容を認知してもらえる計算になります。
電車広告の効果・メリットは?
数年前、日本でのWEB広告の総売上がテレビCMの総売上を超えた・・・というニュースが発表され話題となりました。たしかにWEB広告は、広告費を状況に合わせて調整出来たり、効果測定がしやすかったりと、多くのメリットがあります。
それでは、オンライン広告とは対極のオフライン広告に分類される電車広告にはどのような効果やメリットがあるのでしょうか。
企業ブランディングを高めるができる
広告の出稿先として公共性や歴史のある電車広告は、企業の信頼性に寄与します。
広告の審査体制が整っているため、出稿するだけで利用者に「安心できる会社だ」と信頼性の高いイメージを持ってもらうことができます。学校や塾の広告が多いのも「安心して子供を預けられる」というイメージを与えることができるからです。
また、商品・サービスを購買するターゲット層でなくても、広告を目にしたすべての人に信頼性をアピールできるので、企業ブランディングを高めたいと思っている企業にはオススメです。
商品認知を高めることができる
電車広告は乗客が自らの意思で見ようとするのではなく、意識していなくとも、強制的に視界に入ってくる広告であるため、自主視認性に優れています。通勤や通学で電車を利用する乗客へ販促訴求が行われるため、「いつのまにか認知度が上がっていた」という効果が期待できます。
さらに、通勤や通学で毎日電車に乗る人たちに繰り返し見てもらうことができます。その結果、単純接触効果(繰り返し接すると好感度が上がる効果)により訴求力が高まっていく効果が期待できます。
商品の好意度を高めることができる
広告対象商品やサービスのブランドについて好感を持っているかどうかを調査し、広告自体の認知状況をクロス集計した結果、広告到達者の方が非広告到達者よりも広告対象のブランドに対して、平均20%以上も高い好感を持っていることが分かりました。
生活者に対して次のアクションを促すことができる
「車内広告を見てどのような行動を取ることがあるか」について業種別に調査し、その結果と各広告素材の認知状況をクロス集計した結果、広告到達者は非広告到達者と比較して、電車広告に接触した後に様々な行動を起こしていることがわかりました。
多くの人々が、自身が興味関心を持った商品・サービスについては交通広告を情報源として活用して、情報拡散・購買行動を取っているということが以下から見て取ることができます。
電車広告の種類と期待できる効果
多くのメリットがある電車広告ですが、その種類は多岐にわたります。掲出場所や展開サイズ、掲出期間などそれぞれに特徴があり、訴求する商品やサービスによって使い分ける必要があります。ここからは、電車広告の主な種類を期待できる効果と合わせて紹介していきます。
中づり
車内通路の天井から吊り下げられているポスター型の広告です。乗客の視界に入りやすく、視認性に優れた広告として古くから活用されています。
大きさはB3サイズが主流ですが、B3サイズ2枚分を確保して展開するB3ワイドタイプも人気です。新製品の発売時やキャンペーン実施時などの告知に活用されるケースが多いです。
ドア横
乗り降りドアの両サイドに掲出されるポスター型の広告です。車内で最も乗客の密集率の高い場所で、目線の高さに設置されるため、注目率が非常に高く、効果を実感しやすいです。
1週間からの掲出設定が可能なので、短期間での広告出稿を考えている場合に適しています。B3サイズが基本ですが、1車両に2枚から4枚をセットにした複数面掲出が可能な電鉄もあります。
ドア上
乗り降りするドアの上部、路線案内やインフォメーションの周辺に位置する広告です。座っていても立っていても、関係なく自然に乗客の視線を集めることができ視認性に優れています。
1ヶ月からの中期での出稿が可能です。電鉄により異なりますがJR東日本車両では、H144×W1028mmサイズが採用されています。珍しい横長サイズを活かした動きのある、インパクトを与える広告が作成できます。
ステッカー
車内窓面のドアガラスステッカーや連結部付近の壁面にあるサイドステッカー、ドア横の戸袋ステッカー、ドア上部のツインステッカーなど鉄道会社ごとにさまざまな種類があるステッカータイプの広告です。
面積は小さいながらも、乗客の視界に入りやすいという特徴があります。ステッカーは電鉄によってさまざまな場所に掲出可能です。これらは1ヶ月からの中期で出稿が可能です。
つり革広告
電車内のつり革の部分に掲出する電車広告です。乗客の手元近くで視認されるため存在感が大きく、ひとつずつのサイズは小さくても強い訴求力を持っています。
つり革広告は電車1編成すべての車両のつり革に掲出されるため、車内のつり革一つひとつに連続で並ぶ様子が乗客に強いインパクトを与えます。
広告内容は社名やロゴ、商品名などが印刷されるのが一般的ですが、JR山手線のつり革広告の場合、二次元バーコードを掲載できます。二次元バーコードから自社メディアへ誘導したり追加情報を提供したりと、リーチした乗客を次のアクションへ導くことも可能です。
車内ビジョン
ドア上や窓上に設置された液晶ディスプレイを使った映像広告です。映像により伝えられる情報量が多いため、商品やサービスの認知向上や新しい商品の案内に適しています。
車内ビジョン広告は、15秒のCM枠を1週間から放映することができる短期の広告です。サイズは路線や車両によって異なるものの、縦横比4:3あるいは16:9のディスプレイに動画広告を放映することができます。
動画広告であることから乗客の注目を集めやすく、静止画や文字では表現できない情報をわかりやすく伝えられます。
車内ビジョンについて詳しくしたい方は以下の記事もご覧ください。
電車広告の費用についてまとめた記事となりますので、ご参照ください。
効果検証の方法
WEB広告のように簡単に数値化・見える化することが難しい電車広告。「実際に掲出してみたはいいけど、結局やってみてどうだったのだろう…」と思うのは当然のことです。
電車広告の効果検証はどのようにすれば良いのでしょうか。効果検証には主に下記の3つを実施します。
有料-広告調査を行う
マーケティングリサーチなどを実施する企業に依頼をする方法です。
例えば、不特定多数の調査対象者に「あなたは●月●日から●月●日(出稿期間内)の間に、調査対象広告を見ましたか?」」と質問をして「見た」もしくは「見たような気がする」と答えた人の割合を調査する、などが一般的です。
実際に弊社でお取り組みをした事例の場合、交通広告を実施前と実施後で調査を実施し、商品/サービスの認知度が約15ポイント上昇したといったものもあります。
有料-リサーチエンジンやソーシャルリスニングを活用
リサーチエンジンを活用したり、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア上で消費者が発信したりしている情報を収集し、分析することによって、自社製品に対する評判を知リ、今後のマーケティング戦略に活かすソーシャルリスニングを活用する方法です。
無料-Googleトレンドを活用
Google社が提供しているキーワードの検索回数の推移が分かるツール「Googleトレンド」を活用する方法です。出稿期間と非出稿期間の同一検索キーワードのボリュームを比較することで効果を測定します。
費用対効果を高めるポイントは
決して安くはない電車広告。せっかく実施するのであれば、費用対効果を高めたいと思うはずです。
ここからは、電車広告を実施する際には必ず押さえておきたい、費用対効果を高めるポイントを紹介します。
訴求内容(クリエィティブ)を考える
電車広告で伝えたいのは、会社の名前やブランドでしょうか。それとも商材の存在でしょうか。闇雲に出稿するのではなく、まずは何を伝える広告にするのかを明確にしましょう。そして、自社の商品・サービスならではの魅力や価値、他社との差別化ポイントはどこにあるか、それをどのような表現方法にすると効果的に伝わるかを考えましょう。
ペルソナに合わせた路線を選定
決めておいたターゲットを意識して、どのエリアやどの路線に広告を出稿すべきかを決めていきましょう。ターゲットがよく利用するエリアや路線を意識して掲出することができれば、効果を高めることができます。
例えば、塾や進学校など、学生がターゲット向けの商材なら学生がよく利用する路線、女性をターゲットにするなら女性の乗降客の多いショッピングエリア周辺など、ペルソナに合わせた路線を選定して実施しましょう。
訴求内容に合わせた掲出箇所を選定
路線やエリアだけでなく「車内のどこに掲出するのか」も狙いたいターゲットを意識して選びましょう。
例えば、ビジネスパーソンがターゲットなら、通勤ラッシュ時に目に留まりやすいドア上や窓上への広告掲出など、ターゲットを念頭に置いた出稿計画を立てていくことが重要です。
電車広告の成功事例
ここまで読んでくれた皆様は、電車広告の良さを理解してくれているのではないでしょうか。最後に、デイリースポーツ案内広告社で実際に電車広告を実施した企業の成功事例をご紹介します。
A社(お菓子メーカー)
A社は、東京都営線のつり革広告を年間で実施しました。看板商品のパッケージをそのままつり革広告のデザインとして採用したところ、サイズも実物商品に近かったこともあり話題になりました。
TwitterなどのSNSで実際に掲出された様子が写真付きで投稿・拡散されました。さらに、この広告実施がきっかけとなり、都営地下鉄の売店で商品を取り扱うことが決定しました。
B社(天気予報アプリ)
サービスの認知向上を目的にJR東日本ドアステッカーを実施しました。
実施前と後で調査を行い、認知率が約41%から約58%と約17ポイント上昇したという結果が得られました。
さらにサービスの好意度は6.7ポイント、利用意向度については4.1ポイント上昇したという結果を得ることができました。
C社(防災グッズ)
B社は、小田急線のつり革広告を年間で実施しました。家具に取り付けることで地震が来ても倒れにくくなる防犯グッズの認知訴求が目的でした。
年間掲出した結果、商品ホームページへの流入が広告未実施の時の約3倍になりました。その期間はつり革広告した実施していなかったため、電車で広告を見た人が興味を持って調べてくれた、と考えられます。
デイリースポーツ案内広告社では、他社ではご案内出来ない独自スキームで低コストかつ長期間実施可能な特別なつり革広告をご案内しております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ここまで、電車広告について分かりやすく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
電車広告の種類は多岐にわたりますが、いずれも視認性に優れており、大きな効果が期待できるものばかりです。出稿料金は決して安価とは言えないものの、電車を普段利用する多くの人々へアプローチができるのでとにかく認知度アップにつなげたいという場合にはぴったりな広告です。
デイリースポーツ案内広告社は、交通広告の実績が非常に多く、ご要望に応じたご提案が可能です。この記事を読んで、交通広告に興味を持っていただけた場合は、是非一度デイリースポーツ案内広告社までください。
新卒でホテル企業に入社、接客とアルバイト育成を担当。 趣味の映画鑑賞を仕事に活したいと考え転職を決意、2019年7月に入社。 TVCM・交通・OOH・ラジオ・SNS運用・シネアド等の実績あり。モットー:楽しい仕事はない、楽しそうに仕事している人はいる。