インスタのストーリーズ広告は入りが重要?効果的な配信方法をご紹介!
公開日:2022年11月28日更新日:2023年3月17日 インスタのストーリーズ広告は入りが重要?効果的な配信方法をご紹介!
目次
Instagram ストーリーズ広告とは?
2016年8月から提供が開始したInstagramのストーリーズ機能は、タイムライン上に撮影した動画を24時間表示させることができるものでInstagramの特徴の1つとして挙げられます。
投稿と異なり、「24時間で消える」ことが手軽さを生み、若者を中心に日常に欠かせないコンテンツになっています。
そのストーリー機能を使った広告が、まさに「ストーリーズ広告」です。
Instagramストーリーズの特徴
Instagramのストーリーズ広告は、ストーリーとストーリーの間に流れてくるため非常に自然な流れでユーザーに広告を見せることが出来ます。
画面全体に表示されるため、ストーリーズ広告はユーザーに対して大きなインパクトを与えることができます。しかし、簡単に飛ばすことが出来てしまうため、表示される数秒間の間で伝えたいことを表現する必要があります。
また、ビジネス向け(BtoB)の広告には適していないメディアともいうことが出来ます。
現在、様々な企業が自社アカウントを作成し運営しているパターンが多く見受けられますが、ストーリーズ広告は基本的に、ユーザーがビジネスというよりプライベートな生活情報を入手する目的で使用することが多いため、BtoC商材の方がより高い期待をすることができるでしょう。
Instagramストーリーズ広告と他広告違い
ストーリーズ広告と他広告の違いは、以下の3点が挙げられます。
- 全画面(フルスクリーン)表示ができる
- ユーザーが閲覧しているストーリーに差し込む形で表示される
- リンク先へスワイプで飛ばすことができる
ストーリーズ広告は、フィード広告と異なり通常のストーリーと同じ形式で表示されるため全画面に表示されます。そのため、他の広告に埋もれてしまう心配がいりません。
また、あらかじめ設定したセグメントに該当するユーザーであれば、自社のアカウントをフォローしていないユーザーに対しても広告を表示することが出来ます。さらに、ユーザーが閲覧しているストーリーに差し込む形で表示されるため視認性がとても高いのが特徴です。
確実にユーザーの目には届けられるものの、簡単に飛ばすことが出来るため、冒頭のコンテンツ力が重要になります。
また、ユーザーはURLではなく、上にスワイプするだけで簡単にリンク先へ飛ばすことが出来るため、他の広告よりも商品ページや自社のホームページへの誘導がしやすくなっているのもストーリーズ広告ならではの特徴です。商品がある場合は、購入ページのリンクを貼っておけば簡単に購入先へ辿り着くことが出来ます。
Instagramを使って人気インフルエンサーなどとタイアップする場合も、この誘導方法を活用することでより大きな成果を生み出すことが出来ます。
Instagramストーリーズ広告の強み
ストーリーズ広告の強みは、以下3点が挙げられます。
こちらも基本的な内容になるので、確実に押さえておきましょう。
- インプレッションの多いストーリーの間に表示される
- 多彩な形式から選ぶことが出来る
- ユーザーがアクションを起こしやすい
1. インプレッションの多いストーリーの間に表示される
ストーリーは24時間で消えてしまうため、ユーザーはできるだけ多くの情報を短時間で入手しようとしています。
そのため、ストーリーズ広告も短時間でより多くのユーザーに興味・関心を持ってもらうことができるようなコンテンツを作成する必要があります。
2. 多彩な形式から選ぶことが出来る
またストーリーズ広告は、写真だけでなく動画など様々な仕様があります。写真や動画の一本だけでも可能ですが、そのどちらも取り込んだカルーセルという方法も存在します。
訴求したい内容や商材によって、合う仕様で掲出することが出来ます。
3. ユーザーがアクションを起こしやすい
ストーリーズ広告は上記でも紹介したように、上へスワイプするだけでリンク先へ誘導できることに加え「詳しくはこちらへ」などのCTAを上を指す記号と共に表示することが出来るため他の広告よりも、ユーザーは抵抗感なくリンク先へ飛ぶことが出来ます。
Instagram ストーリーズ広告への出稿方法
ストーリーズ広告へ出稿するためには、下記手順を踏む必要があります。
- Facebook広告マネージャーから入稿
- キャンペーンの設定
- 広告セットを設定
- 配置ごとにクリエイティブを設定
- 素材仕様と審査規定
- クリエイティブを入稿
Facebook広告マネージャーから入稿
Instagramのストーリーズ広告は、あくまでFacebook内のInstagram広告の配信面という扱いになるため、広告の出稿手順も基本的にはFacebookと同様の流れになります。
そのため、Instagramのストーリーズ広告を出稿するためにもFacebookページが必要になります。まだ、Facebookページを持っていない場合は事前に作成しておきましょう。
キャンペーンの設定
Facebook広告マネージャーに入ると、キャンペーンの目的を選択する画面が表示されます。ストーリーズ広告を出稿する目的に合わせて選択します。
広告セットを設定
次に広告セットを設定します。ここでの広告セットとは、ターゲットのセグメントを指します。出稿する広告内容や告知したい商品のターゲット層を考え、年齢・性別などを選択します。
配置ごとにクリエイティブを設定
ストーリーズ広告は、広告面の配置を選択することが出来ます。「自動選択」と「手動選択」があり、手動選択を選べば自分で配置画面をあらかじめ設定することが出来ます。
※よほどの理由や事情がない限りは自動選択が推奨です。
Facebookの最適化アルゴリズムは、非常に優秀なため、商材やターゲット層を計算して、最も効果が出やすい広告面に配置してくれます。
そのため、手動選択をして一定の場所にしか掲出されないのではなく、自動設定でFacebook側に配置面を選択してもらう方がより良い結果を生み出すことができると思われます。
素材仕様と審査規定
次に実際に出稿する素材の仕様に入ります。その際、商品やサービスの写真または紹介文を入れると思いますが出稿するにあたって審査をクリアする必要があります。
Instagramのストーリーズ広告の審査基準は、Facebook広告の基準と同様になります。審査基準は大きく、「禁止されているコンテンツ」(31項)と「制限コンテンツ」(14項)に分けらます。
まず、「禁止されているコンテンツ」(31項)はコミュニティ規約の違反に加え、成人向けコンテンツ、低品質のコンテンツは禁止事項となります。31個の項目は下記となります。
- コミュニティ規約
- 違法な製品やサービス
- 差別的な行為
- タバコおよび関連製品
- 危険な物質
- 武器、弾薬、爆発物
- 成人向けの商品やサービス
- 成人向けコンテンツ
- 第三者の権利侵害
- 局情的なコンテンツ
- 個人的特質
- 偽情報
- 賛否両論のコンテンツ
- 機能しないランディングページ
- 不正行為あよび詐欺行為
- 文法と不適切な言葉
- 存在しない機能
- 個人の健康
- 給料日ローン
- 給料日前のキャッチング
- 保釈保証サービス
- マルチ商法
- ペニーオークション
- 誤解を招くような主張
- 低品質または邪魔なコンテンツ
- スパイウェア、マルチウェア
- 許容されないビジネス慣行
- 禁止されている金融商品や金融サービス
- 反ワクチン運動
- 扇情的なコンテンツ
- 軍国主義的な社会運動、暴力を誘発する陰謀ネットワーク
次に、「制限されているコンテンツ」(14項)はアルコールやギャンブルなど広告を出稿するにあたり制限されている表現を指します。制限されているコンテンツに該当する場合も、審査を通過することができません。14個の項目は下記となります。
- アルコール
- デート
- オンラインギャンブルおよびオンラインゲーム
- オンライン薬局の宣伝
- 市販薬の宣伝
- 購買サービス
- 金融商品や金融サービスと保険商品と保険サービス
- ブランドコンテンツ
- 社会問題、選挙、または政治に関する広告、免責情報
- 暗号通貨に関連する商品やサービス
- 薬物およびアルコール依存症の治療
- 美容処置とウェルネス
- ソーシャルカジノゲーム
- 処方箋の宣伝
上記の項目を満たしていなければ広告出稿をすることはできないため、事前に確認しておきましょう。「禁止されているコンテンツ」並びに「制限コンテンツ」のそれぞれの詳しい概要は、Facebook広告ポリシーに記載されています。
クリエイティブを入稿
ストーリーズ広告は、全画面表示になるため9:16の縦長の画像を用意する必要があります。そのため、1080×1920で用意しておくことが望ましいです。
クリエイティブを選択したら、画像と一緒に表示させるテキストやリンク先を挿入して「公開」を選択すれば入稿までの一連の流れは終了になります。
Instagram ストーリーズ広告の費用
Instagramのストーリーズ広告は、Facebook広告マネージャー上で費用の管理も行うため、開設のための特別な費用などはかかりません。
そのため、1日当たり100円から配信することが可能になっています。また、最低何日間は必ず配信しなければならないなどといった規定もありません。1日当たりの配信料金が100円であるため、1ヶ月が30日間であった場合、月額3000円で実施することができます。
上記のようにInstagramのストーリーズ広告は、広告の予算や日程などが他のメディアと比べて安価であるため、審査基準など決められた条件さえ満たしていればすぐに配信することができます。
しかし、Instagramのストーリーズ広告は告知するサービスや商品によって、広告を表示させるターゲットを絞ることで十分な効果を発揮するメディアになります。
例え多くのユーザーに見てもらえたとしても、告知するサービスや商品のターゲット層と全く異なるユーザーであれば複数回表示しても十分な効果を得ることはできません。
また、同じ条件やターゲット層で配信をしている他の広告があった場合、価値が高いと思われる広告が優先的に配信されます。そのため、ターゲット層が似ている他のサービスや商品の広告に打ち勝つ必要があります。
そこで、重要になってくるものが「課金形態」です。
Instagramのストーリーズ広告を活用して、サービスや商品を最終的にどうしたいのかという最終目的から逆算してどの課金形態を使うことが最善なのか吟味する必要があります。
Instagramのストーリーズ広告には、下記4つの課金形態が存在します。
- 表示型課金
- クリック型課金
- 動画視聴型課金
- インストール型課金
1. 表示型課金
表示型課金の形態はユーザーに広告が表示されるごとに費用がかかるシステムです。ユーザー1人に広告表示をすることを1リーチと呼び、配信する広告のジャンルによっても変動しますが1リーチあたり0.5円~1.5円の費用がかかります。
表示型課金は、ホームページや購入サイトへのクリックではなく、表示されるたびに費用が発生するため、サービスや商品の購入が最終目的なのであればあまり向いていないとも言えます。
まずは、商品名やサービスの存在を知ってもらいたいという認知拡大が目的の場合、とても有効的な方法であると言えます。
2. クリック型課金
これは先程紹介した表示型課金とは異なり、ユーザーが広告を見てクリックした際にはじめて費用が発生する課金形態になります。表示されるだけでは費用は発生しないため、サービスや商品の購入が最終目的である場合とても有効的であると言えます。
金額は、1クリックあたり40円から100円程度で広告のジャンルによって変動する場合があります。
表示型課金と比較すると、1クリックあたりの費用感が高いため、なかなか商品購入に結び付かなさそうな商品である場合はおすすめではありません。
3. 動画視聴型課金
動画視聴型課金は、広告動画を最後まで視聴された、もしくは10秒間視聴されるごとに費用が発生する課金形態になります。上記の視聴時間はあくまで一例になり、費用が発生する条件は自分で設定することが出来ます。
この課金形態の場合は1再生あたり、4~7円の費用がかかります。
特徴的な音源がある、サービスや商品を理解してもらうには動画が最適な手法など、どうしても動画を視聴してもらいたい場合にとても有効的な課金形態であると言えます。
4. インストール型課金
インストール型課金はその名前の通りインストールされたときに費用が発生する課金形態です。
インストール課金は、これまでに紹介してきた課金形態の中で最も費用発生までの工数が多いため、必然的に1インストールにつきかかる費用も100~150円と高額になります。
有料アプリの広告などの場合は、インストール数がそのまま売上額になるため、効果を得やすいとも言えます。
Instagramのストーリーズ広告を効率的に配信するためには、上記のような様々な課金形態が存在します。どの課金形態を利用するのが、一番自社にとって効率的か配信前にきちんと考えて配信を開始することが望ましいです。
Instagram ストーリーズ広告の成功ポイント
ストーリーズ広告にて、十分な効果を得るためには、下記3点のことを重視しておくと良いでしょう。
- ユーザーの投稿にトンマナを合わせる
- 冒頭3秒間に伝えたい内容を入れる
- カルーセル形式を採用する
ユーザーの投稿にトンマナを合わせる
まず、一つ目はユーザーの投稿にトンマナを合わせるということです。
ストーリーズ広告は、通常のストーリーとストーリーの間に掲出されるため、他の広告よりもトンマナを注視するべきメディアです。そのため、ユーザーの興味・関心を引くためにも違和感なく受け取ってもらうことができる広告を作成する必要があります。
動画A(広告感が強めなクリエイティブ)と動画B(ユーザーの投稿に寄せたクリエイティブ)でABテストを行ったところ、Bの方がCPA(獲得単価)が安くなったという結果も出ていることからも非常に重要な指標となると考えられます。
冒頭3秒間に伝えたい内容を入れる
前項でも記載したように、ストーリーズ広告は簡単に飛ばすことが出来てしまうため冒頭部分がとても肝心になります。冒頭3秒間と言わず、流れたその瞬間が勝負ともいうことができます。
ストーリーズ広告用の、写真や動画などの素材を作成する際は、ファーストビューにインパクトがあるものを持ってくる必要があります。
カルーセル形式を採用する
カルーセル形式とは、複数の画像や動画を組み合わせて配信することが出来る形式のことを指します。
Instagramのストーリーズ広告は、タップすることにより次のストーリーズに進むことができるため、一度の配信で複数のビジュアルを投稿することにより、さらに効果的な内容にすることができます。
カルーセル形式を採用するにあたり、下記2点注意点があげられます。
- 全てのカードが無条件に表示されるわけではない
- 最初に表示される1~3枚のカードの枚数はユーザーに合わせて表示される
ここで言うカードとは、配信される画像のことを指します。カルーセル形式の場合、最小2枚、最大10枚のカードを設定することが出来ます。
ですが、毎回の配信に全てのカードが表示されるのではなく、1~3枚のカードが自動的に表示され、残りのカードについてはアカウント名の下に表示される「広告」の横に、「ストーリーズを開く」というオプションが表示され、このボタンをタップしない限り表示されません。
また、最初に表示されるカードについては配信されるユーザーの興味・関心を引くために調整されます。
Instagram ストーリーズ広告の効果ってどうなの?
弊社の実績の中で、フィード広告のみの配信とフィード広告とストーリーズ広告を併用した配信とで比較をしてみました。Instagramストーリーズ広告実施前後3ヶ月の比較した実績値となります。
- コンバージョン数:1.78倍
- コンバージョン率:1.17倍
- コンバージョン単価:-7%
※コンバージョン地点は資料請求
上記よりストーリーズ広告をフィード広告と併用することでフィード広告だけではリーチできないユーザーにも広告を配信することができるため、広告効果を高めることが期待できます。
Instagram ストーリーズ広告を効果的に活用しよう
本稿では、Instagramのストーリーズ広告について紹介しました。
Instagramは今や、世界で10億人もの人が利用しているSNSに成長しています。
日本国内だけで見ても、3,300万人もの利用者が存在し若者が大多数を占めているものの、利用者層は60代以上も一定数存在します。現在様々なSNSが普及している中、Instagramの利用者数はLINEやYouTubeをはるかに上回っています。
また、Instagramのストーリーズ広告のようなデジタル広告は、交通広告や新聞などのマスメディアと異なり効果測定を行うことができます。さらに、ターゲティングもできるため、本当に届けたいユーザーに情報を効率的に配信することができます。
そのようなメディアを使って、広告を打ち出すことで効率的に自社のサービスや商品を告知していきましょう。
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