X(Twitter)で動画を活用した広告とは?特徴や種類を一挙に紹介!
公開日:2022年12月23日更新日:2023年9月29日 X(Twitter)で動画を活用した広告とは?特徴や種類を一挙に紹介!
数あるSNS広告の中でも、拡散性の高さに定評のあるX(Twitter)。日本は世界的に見てもX(Twitter)のアクティブユーザー数が多く、その影響力も高いです。
月間ユーザーは4500万人を超え、広告媒体としても多くの企業に活用されており、10代~40代の男女という幅広い世代へのアプローチやターゲティング精度が高いリーチが強みとなっております。
今回はX(Twitter)における動画広告のメリットや種類ごとの特徴、仕様について紹介していきます。
目次
X(Twitter)動画広告の特徴・メリット
まずはX(Twitter)動画広告における特徴やメリットについてですが、大きく分けて以下の5点があげられます。
情報の拡散を期待できる
X(Twitter)にはリツイート機能という、他者によって投稿された内容をシェアする機能があり、ユーザーが誰かと共有したい場合に簡単にシェアが出来る仕様になっています。この機能によりX(Twitter)広告は非常に拡散性が高くなっているため、動画広告の配信においても非常に重要な要素の一つです。
また、通常動画広告は視聴された分だけ課金されるケールが多いですが、リツイート後に再生された動画は課金されない仕組みになっているので、多くのユーザーにリツイートされるような魅力的な動画が配信できた場合は、通常よりも高い費用対効果を得ることができます。
少ない費用で認知をより拡大したいという企業様にとっては、クリエイティブの魅力次第で効果を高めることができるため、非常におすすめです。
若年層にアプローチができる
X(Twitter)におけるメインのユーザー層は10代~20代と言われているため、若者へのリーチ力が高いという点も一つ大きなメリットとなっております。
年代別のユーザー数で見ると、一番多い20代が78.6%、次いで10代が67.4%と非常に多くの若年層のユーザーを抱えていると言えます。そのためミレニアム世代やZ世代へのリーチを狙うマーケティングにおいても効果的なアプローチができると言えます。
画面内に入ると自動的に再生される
また、X(Twitter)の動画広告は画面内に入ると自動的に広告が再生される点も大きなメリットとなります。ユーザーへの能動的なタップを必要としていないため、広告をあまりチェックしていないユーザーに対しても興味をひきつけることができ、より多くのユーザーへのリーチも見込めます。
セグメントを詳細に設定することができる
X(Twitter)では、ユーザーのツイート内容、リアクションをしたワードなどのデータを収集、分析しており、その傾向に合わせて広告を表示するシステムを採用しております。
もちろん性別年齢居住地といった基本的なユーザーデータも合わせて分析をしているので、精度の高いターゲティングが可能となっております。
高いコストパフォーマンスを期待できる
上記のようにセグメントを詳細に設定することにより、ターゲティングが絞ることができ、興味を持ってくれそうなユーザーへと広告を表示することができます。これにより、ユーザーのエンゲージ率が高くなるため、X(Twitter)広告はコストパフォーマンスも上がりやすい傾向にあります。
X(Twitter)の動画広告はどこで配信できる?
X(Twitter)の動画広告も、他のSNS動画広告と同様にいくつか種類があります。
その種類によってそれぞれ特徴や仕様が異なり、効果的な運用をするためには、配信面の特徴にマッチした配信内容を選ぶ必要があります。
プロモビデオ広告
プロモビデオ広告は、通常のツイートと同じように、タイムライン上に挿入される形式の動画広告です。広告色がそこまでなく表示されるので、スムーズに動画をユーザーの目に触れさせることができるという特徴があります。
- 文字数:最大280文字(日本語の全角文字の場合140文字)
- ファイルサイズ:最大1GB
- 動画の再生時間:最長2分20秒 推奨15秒以下
- ファイル形式:MP4またはMOV
- 動画ビットレート:最大1080pの動画で6000~10000k、720pの動画で5000k~8000k、推奨1080pの動画で6000k、720pの動画で5000k
- フレームレート:29.97fpsまたは30fps
- コーデック:推奨4:2:0の色空間に対応する、H.264、ベースラインプロファイル、メインプロファイル、ハイプロファイル
- 動画縦横比:2:1~1:1(1:1を超えるとプラットフォーム上で縦横比1:1にトリミングされる)
- 画面サイズ:推奨1200×1200、最小600×600(1:1の場合)
インストリーム(プレロール)動画広告
インストリーム動画広告(プレロール広告)はほかのパブリッシャーが配信している動画を再生した際に表示される広告です。
表示時間が短く、短い時間の中でしっかりとアピールすることができる動画を用意する必要がありますが、PRしたい商品と関連のある動画に表示をさせることで、効果的な訴求が可能です。
- ファイルサイズ:最大1GB
- 動画の再生時間:推奨6秒以下
- ファイル形式:MP4またはMOV
- 動画ビットレート:推奨1080pの動画で6,000k~1万k、720pの動画で5,000k~8,000k
- フレームレート:29.97fpsまたは30fps
- コーデック:推奨4:2:0の色空間に対応する、H.264、ベースラインプロファイル
- 動画縦横比:16×9または1×1
- URL: http://またはhttps://で始める
プロモトレンド(ファーストビュー)広告
プロモトレンド広告(ファーストビュー広告)は、24時間にわたり、その日初めて Twitter を開いた人に対してタイムラインの一番上に表示される広告です。1日に1社限定のメニューではありますがユーザーの関心を強く引くことが可能です。
人の記憶応答はX(Twitter)を開いて最初の30秒間が最も高く、ユーザーはX(Twitter)で見た最初の動画に最も強く反応すると X(Twitter)社が発表しているため、ファーストビューは認知獲得との相性が良く、新商品や新サービスなどの発表に適している広告内容となっております。
X(Twitter)動画広告の課金形態
X(Twitter)広告では広告キャンペーンによって異なる課金方式が用意されています。
ウェブサイトへの誘導が目的の場合にはユーザーが広告をクリックし、サイトへと誘導が出来た時点で広告費用が発生するという課金方式となっています。
先述の通り、タイムライン上に配信された広告のツイートは、通常のツイートと同じようにいいねやリツイートをすることができますが、リツイートされたツイートに関しては、ユーザーがクリックしても課金対象にはなりません。
そのため、プロモーションツイートは拡散されれば拡散されるほど、成果一件あたりのコストが下がります。
CPV(視聴1回あたりの単価)
CPVは広告動画の1再生あたりの目標単価で入札される課金方式です。目的としては動画の再生数を増やすために適用されます。動画再生数に応じた課金方式は以下の3パターンがあります。
- 動画再生数:動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合、もしくは動画の拡大表示またはミュート解除のクリック操作が行われた場合に課金。
- 3秒/100%表示再生数:動画全体が画面に100%表示された状態で3秒以上再生された場合、もしくは動画の拡大表示またはミュート解除が行われた場合に課金。
- 6秒/50%表示再生数:動画の50%以上が画面に表示された状態で3秒以上再生された場合、もしくは動画の拡大表示またはミュート解除が行われた場合に課金。
CPM(表示1,000回あたりの単価)
CPMは広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式で、主にブランド認知の向上を目的とした場合に適用されます。
CPC(1クリックあたりの単価)
CPCは、リンクなどがクリックされると費用が発生する課金方式で、冒頭の例で挙げたようにウェブサイトへの誘導が目的とした場合に適用されます。
CPE(1エンゲージメントあたりの単価)
CPEは、エンゲージメント獲得あたりの目標単価で入札する課金方式で、ツイートのエンゲージメントを獲得することを目的とした場合に適用されます。ちなみにエンゲージメントとは、リツイート、リプライ、いいね、クリック、フォローをさします。
CPAC(1アプリクリックあたりの単価)
CPACはアプリストアに誘導、もしくは直接アプリに誘導できたクリック数に応じて課金される方式です。アプリのリエンゲージメントを目的とした場合に適用されます。
ちなみにアプリクリックの代わりにアプリインストールあたりで入札を行うという方式もありますが、その際にはCPACと同様にアプリのクリック数のみに基づき課金されます。上限入札単価がインストールあたりの支払上限額となるため入札額を超える金額が請求されることはありません。
X(Twitter)動画広告の仕様
ここからはTwitter動画広告の基本的な仕様について紹介していきます。
少し内容が細かくなりますが、知っておいて損はないので、メモに残すなどいつでも情報にアクセスできるような状態にしておくことをおすすめします。
X(Twitter)動画広告の基本的な仕様
ツイート本文: 280文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字以内)
ファイル形式: MP4またはMOV
ファイルサイズ: 最大1 GB。推奨30MB未満
動画の長さ: 15秒以内を推奨します。最長2分20秒に対応。
ブランディング: 動画全体を通して表示。ロゴを用いる場合、左上隅に固定。購入の検討を促すよう、目立つ位置に商品を配置することを強く推奨。
キャプション: クローズドキャプション、またはテキストオーバーレイを強く推奨。
動画ビットレート: 1080pの動画で6,000k~10,000k(6,000kを推奨)。720pのビデオで5,000k~8,000k(5,000kを推奨)。
フレームレート: 29.97FPSまたは30FPS。推奨フレームレート以上のFPSでも問題なし(最大60FPSをサポート)。動画のフレームレートがこれより低い場合、「アップサンプリング」は不可。
オーディオコーデック: AAC LC(ローコンプレキシティ)
推奨動画コーデック: 4:2:0の色空間に対応する、H.264、ベースライン、メイン、またはハイプロファイル。
サムネイル画像(縮小版画像)
サポートされているファイル: PNGまたはJPEG
アスペクト比: 動画と同じ比率を推奨
最大サイズ: 5MB
ループ: 動画の長さが60秒未満の場合、ループ再生されます。
独立した動画広告
動画サイズ: アスペクト比1:1の場合、1200 x 1200ピクセルを推奨。アスペクト比16:9の場合、1920 x 1080ピクセルを推奨。大きい動画を使った方が、ユーザーが動画を拡大したときに精細に表示。
アスペクト比: 16:9または1:1.従来の作成画面は、2:1~1:1のアスペクト比をサポート。
ウェブサイトボタン付きの動画広告
動画サイズ: アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。アスペクト比1:1の場合、800 x 800ピクセルを推奨。
アスペクト比: 16:9または1:1
ウェブサイトのタイトルの長さ: 70文字。ただし、端末やアプリの設定によってはタイトルの一部が表示されないことがあり。カードタイトルは最大2行にできるが、はみ出した文字は表示されず、省略文字に置き換わる。50文字以内に収めることで、ほぼすべての端末でタイトル全体が表示される。(すべて日本語の全角文字にした場合は25文字以内)
URL: 必ずhttp://またはhttps://で開始
アプリボタン付きの動画広告
動画サイズ: アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。アスペクト比1:1の場合、800 x 800ピクセルを推奨。
アスペクト比: 16:9または1:1
アプリのタイトル: 表示されるのは最初の200文字のみ。アプリストアから取得された情報を含み、カスタマイズは不可。
コールトゥアクション: インストール、起動、プレイ、購入、予約、接続、注文
カンバセーションボタン付きの動画広告
動画サイズ: アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。
アスペクト比: 16:9
ツイート本文: 最大280文字(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字)(同上)。
ハッシュタグ: ハッシュタグ文字を含めて21文字(すべて日本語の全角文字にした場合、ハッシュタグ文字を含めて11文字)
ツイート本文: 256文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は128文字)
ヘッドライン: 23文字
お礼のコメント: 23文字
お礼のURL(オプション): 23文字
投票付きの動画広告
動画サイズ: アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。アスペクト比1:1の場合、800 x 800ピクセルを推奨。
アスペクト比: 16:9または1:1。ただし、モバイル端末のタイムラインでは、1:1は16:9にトリミングされる。
※現在、GIF画像には対応していません。
ツイート本文: 投票には、最大280文字(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字)のツイート本文を含めることが可能。ツイート本文は、動画の上部に表示。
投票の回答: 2~4つのカスタマイズ可能な投票の回答
本文を書き、画像や動画を追加し、2~4つのカスタマイズ可能な回答を追加して、投票を作成。
投票本文: それぞれ25文字(すべて日本語の全角文字にした場合は12文字)
各回答には、最大25文字(すべて日本語の全角文字にした場合は12文字)を含めることが可能(ツイート本文の280文字(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字)には含まれない)。
X(Twitter)動画広告の成果を向上させるポイント
上記の点を踏まえたうえで、いざX(Twitter)広告を運用する際、より良い結果を得るためにいくつか重要なポイントがあります。今回は3つにポイントを絞って紹介しますので運用する際の参考にしてみてください。
ペルソナに合わせてターゲティングを設定する
何度もお伝えしてはいますが、やはりX(Twitter)広告の大きなポイントはターゲティングの制度の高さです。広告の精度を高めるために、このターゲティングの精度を高める必要があります。
事前の設定が曖昧なものになっていたり、間違ったものになっていたりすると、満足のいく効果を得ることができません。あらかじめ、ターゲットとなるペルソナを明確にし、広告の管理画面にて正確に設定することを推奨します。
他の広告を組み合わせる
X(Twitter)広告には、今回ご紹介した動画広告以外にもプロモツイート、プロモアカウントなど画像やテキストを活用した広告もあります。
動画広告単体でも、もちろん効果が見込めるケースもありますが、X(Twitter)の特性を理解したうえで、広告配信をする目的、そのターゲット層、ユーザーの理想的な導線を考えて広告設計をすることでさらなる効果を期待することができます。
拡散を見据えた動画(クリエイティブ)を制作する
また、X(Twitter)の最大の強みの一つにリツイート機能を活用した拡散能力があります。先にも述べたようにX(Twitter)広告のコストパフォーマンスを上げるためには、課金が発生しない拡散からのエンゲージメントを見越した設計をすることが必要です。
そのためには広告を見たユーザーが拡散したくなるような動画(クリエイティブ)を作成する必要があります。
拡散されやすくするポイントとしては、
- 話題性の高い内容
- リツイートしたくなる理由がある内容
- リアルタイムで進行している内容
などがあげられます。
まとめ
X(Twitter)動画広告のポイントや特徴をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ターゲティング精度の高さや拡散能力の高さが魅力的なX(Twitter)広告の特徴をしっかりおさえることで、話題性があり、「バズる」広告施策を展開できる可能性が高まるでしょう。
2017年度新卒入社。 営業職として医療機器メーカーやNPO法人のプロモーション、ブランディング提案に従事。 屋外広告や、マス広告、イベントや制作物を含め幅広く業務を担当。 趣味は写真撮影、お笑い鑑賞、ラジオ。 座右の銘は「不調こそ、わが実力と思え」。