【3分でわかる!】認知広告とは?広告の種類から効果を最大化するポイントを解説!
公開日:2023年12月6日 【3分でわかる!】認知広告とは?広告の種類から効果を最大化するポイントを解説!
認知広告とは、自社商品やサービス、ブランドの認知拡大を目的とした広告です。本記事では、認知広告の重要性、メディアの種類、出稿する際のポイントなどについて解説していきます。
また、認知広告はオンライン広告、オフライン広告とのクロス展開の相性がいいとされている理由や成果を把握する際の指標などについても取り上げていますので、認知を目的とした広告を検討している企業のご担当者様は、ぜひご参考にしてください。
目次
認知広告とは?
認知広告とは自社の商品やサービス、ブランドに対する認知度を高めるために使用する広告のことです。認知広告の主たるターゲットは既存顧客ではありません。
自社の商品やサービスを全く知らない顧客や名前は知っているものの詳しくは知らない顧客など、いわゆる見込み客を主なターゲットとしており、認知度を高めることで見込み客の集客につなげることを目的としています。
なお、認知広告はただ名前を知ってもらうだけでなく、名前を知ってもらったうえで、自社商品やサービス、ブランドにどのような価値があるのか理解してもらうことが大切です。
なぜ認知広告が必要なのか?
サービス、ブランドの種類に関係なく認知広告は重要なものです。これは、生活者が購買行動を起こす際の最初のフェーズに「認知」の段階があるためです。
顧客の購買プロセスを説明する「AIDMA」と呼ばれる購買行動モデルでは、生活者はまず商品やサービスを認知したうえで、その後興味・関心→欲求→記憶→行動という行動を起こすとされています。
認知は最初にくる行動であり、そもそも商品やサービスを認知してもらえていなければ、その後の行動が生じないため、商品の購入、サービスの申し込みなどにはつながりません。
だからこそ、商品を知ってもらうための第一歩として認知広告を活用することは生活者の購買行動にとって重要なものとなっています。
認知広告効果最大化のポイント
今後認知広告出稿をご検討されている企業のご担当者に向けて、認知広告における成功のポイントを紹介します。基本的なポイントですが非常に重要な部分であるため、ぜひ押さえておきましょう。
ターゲティングを明確にする
1つ目のポイントはターゲティングを明確にすることです。加えて、詳細なターゲット像つまりペルソナを意識することが大切です。
認知広告の中でも、Webを活用したオンラインの認知広告はターゲティングが可能なため、積極的に活用しましょう。
ターゲティングをうまく活用できれば、自社サービスや商品に興味を持っている・持ってくれそうなユーザーに効率良くアプローチできるため、結果的に費用対効果も高くなるでしょう。
また、リスティング広告であればキーワード選定を慎重に行うこと、ディスプレイ広告であれば広告を掲載するメディアの選定などがポイントとなります。
一方、オフライン広告でもターゲットを明確にすることは重要です。
基本にはなりますが、ターゲットが多くいるエリアにOOH広告を投下する、ターゲットがよく視聴しているテレビ番組にCMを放映するなどで効果的な広告配信が可能です。
オフライン広告の場合、オンライン広告と比較して多くのターゲットに認知させられる可能性もあるので、積極的な活用をおすすめします。
PDCAを回す
認知広告はオンラインもオフラインも出稿して終わりではありません。
出稿後に効果測定を行い、成果を把握したうえでPDCAサイクルを回し、改善につなげることが大切です。Webであればクリック数やシェア数、ダウンロード数など詳細なデータが集められます。どのような成果を上げていて、どのような改善が必要なのか、どこでユーザーが離脱しているのか、広告の表現を変えたほうがいいのかなど、分析を通してさまざまなことが見えてくるはずです。
オフライン広告であれば認知度調査をオフライン広告出稿前と出稿後で行う等で効果測定を行い、そのうえで、PDCAサイクルを回すことが重要です。
オンライン広告における認知広告の種類
ここではオンラインの認知広告に活用できる具体的な広告を紹介します。認知広告と一言でいってもその種類はさまざまです。どのような広告があって、どのような特徴を持っているのか、それぞれ解説していきます。
純広告
純広告とは、特定のメディアの広告枠に出稿するタイプの広告です。例えば、Yahoo! JAPANのトップページの右上には広告が掲載されていますがこれも純広告です。どのようなメディアの広告枠を購入するかにもよりますが、広告を出稿することで多くの人の目にとまる可能性があるため、認知拡大にも効果的だといえます。
ただし、基本的にはターゲティングができないケースが多いため、出稿先のメディアのユーザーがどのような層なのか把握したうえで適切なメディアを選ぶことが大切です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどに設置されている広告枠に出稿する広告のことです。バナー広告と呼ばれることもあります。ディスプレイ広告は、画像だけでなく、動画やテキスト形式による広告も出稿できます。Webサイトを訪れた人の目に留まりやすいため、こちらも認知拡大に貢献してくれます。
また、純広告とは異なり、ターゲティングができる点も特徴です。ユーザーの基本属性や興味・関心、さらには過去に検索したキーワードなどに基づいてターゲットを絞ることができます。
SNS広告
SNS広告とは、その名の通りSNSに出稿する広告のことです。昨今ではさまざまなSNSがあり、多くの人がSNSを利用しているため、認知拡大を図りたい企業にとってはおすすめの広告といえます。
主なSNS広告の種類と概要は以下の通りです。
X(旧Twitter)
- リツイート機能があり情報の拡散力が高い
- リアルタイム性がある
- 若年層の利用が多い
- 匿名性が高い
- ユーザーと直接コミュニケーションがとれる
- 匿名性が低い
- 動画、静止画、長めのテキスト、リンクシェアなど様々な投稿フォーマットが利用可
- SNSのなかでもオフシャル感が強い
- ビジネスコミュニケーションのために利用するユーザーも多い
- 若い世代よりも30代・40代以降のユーザーが多い
- 画像や動画だけで気軽に投稿ができ、ユーザー同士で共有できる
- 他のSNSなどと非常に連携がしやすい
- Facebookと同様の仕組みのため、精度の高いターゲティングが可能
- ストーリーズを使った広告配信もできる
LINE
- 世代を問わず幅広い層が利用しているため、リーチ力が高い
- 他のSNSではアプローチできないユーザーにリーチできる
- 詳細なターゲティングはできない
オフライン広告における認知広告の種類
オフラインの認知広告に活用できる具体的な広告を紹介します。オフライン広告も一括りには出来ません。ここではオフライン広告の種類について解説していきます。
テレビCM
テレビCMはテレビで番組の前後や途中で放送される広告のことで、番組内で放送できる広告枠を購入することで広告配信を行うことができます。他のオフライン広告よりも視覚的にアプローチすることが可能です。テレビCMは15秒の「スポットCM」と30秒の「タイムCM」の2種類があり、企業や商品、サービスの目的に応じて出稿します。
「タイムCM」には、在京キー局で流れる「ネットタイムCM」とその系列局で流れる「ローカルタイムCM」の2つのタイプがあります。 「スポットCM」も、契約期間1日から可能な「SAS」(Smart Ad Sales)というタイプがあります。
「ネットタイムCM」は全国一斉にCMを流したい方向け、「ローカルタイムCM」は特定地域を集中的に狙いたい企業様向け、「スポットCM」は新製品発売時やキャンペーン等特定期間に集中的にCMを流したい企業様向け、「SAS」は初めてテレビCMを活用したい企業様向けと言えます。
放送局のエリア別のターゲティングも可能です。 制作やCMの放映にコストは掛かりやすいですが、テレビCMは世の中にある様々な広告媒体やメディアの中で影響力は圧倒的に大きく、認知拡大、信頼性の向上など多様なメリットをもたらします。
交通広告
交通広告とは、電車やバス、駅など、交通に関係する媒体に掲示できる広告のことです。
ステッカー、看板、ポスターなど交通広告の種類は多く、ある程度自社が打ち出したい広告のデザインや内容は表現できる強みがあります。また、日々多くの生活者が電車やバスを利用するため、接触頻度が多く、認知拡大に非常に有効であることも特徴です。
その結果、バスや電車の中で見たあのサービスを利用してみようという意識も生まれ、認知拡大に繋がっていく効果が期待できます。
OOH広告
OOH広告とは自宅以外の場所に設置された屋外の広告のことを指します。また最近では、「OOH」という言葉がそのままOOH広告・OOHメディアを示す意味合いで使われることもあります。屋外に広告を設置することで、近隣を行き交う人々の視界に広告を強制的に入れられることが特徴です。
そのため、人の興味関心に関わらず不特定多数へのリーチが可能となり商材の認知向上に繋げることができます。 なお、OOH広告の「OOH」は英語の略語で「OUT OF HOME(家の外)」を意味します。
認知広告の成果を図る指標・KPI
広告は出稿して終わりではなく、出稿した後にどのくらいの成果をあげたのか効果測定をすることが重要です。 ここでは、認知広告の成果を図る際に使用する指標やKPIを紹介します。
インプレッション/リーチ数
インプレッション/リーチ数は簡単にいうと、広告がどのくらい表示されたのかを示す指標です。
ただし、インプレッション数がユーザーに対して広告が表示された回数であるのに対して、リーチ数は実際に広告を閲覧・接触したユーザーの数であり、微妙な違いがあるため注意が必要となります。
また、インプレッション数は、同じユーザーが広告を5回見たらインプレッション数も5となりますが、リーチ数はブラウザやデバイスなどからユーザーを識別したうえでカウントするため、同じユーザーが5回広告を見てもカウントは1となります。
クリック数
クリック数は主にサイトへの流入数を計測するための指標です。
運用型広告である以上は、予算を投下した分だけ、月間数十万規模で潜在顧客のクリックを発生させられるため、購買までは繋がらなくても、これだけの流入があれば肌感覚として見込み客の増加に繋がります。
指名検索数
指名検索数とは、自社の会社名や商品名、サービス名など具体的な名前で検索されることです。
ユーザーが指名検索をしているということは、特定の商品やサービスについて知りたいというはっきりとした目的があると考えられるため、そういったユーザーにアプローチできれば、顧客獲得に繋がりやすいです。
自社サイトを訪れる人を増やすことが、顧客獲得の第一歩となります。効率よくサイトへの流入者を増やすためにも、指名検索を増やせるかどうかが重要です。
資料ダウンロード数
ダウンロード数とは、その名の通り資料などがダウンロードされた回数のことです。1回のダウンロードが1ダウンロードとなるため、例えば同じ人が誤って2回ダウンロードするとダウンロード数は2となります。
BtoB企業の場合はホワイトペーパーなどのお役立ち資料のダウンロード数をKPIにしているケースが多くなっています。
資料をダウンロードしているということは、自社の商品に興味を持っていると考えられるため、顧客獲得につながる可能性が高いといえるでしょう。
認知率(広告調査)
認知率(広告調査)とは、商品を宣伝するために利用した広告が、どの様な人に見られており、ターゲットとしている層に認知をされているかどうかを把握する事ができる指標(調査)になります。
広告宣伝を行うための費用も決して安くはありません。費用を効率良く活用するという点においても広告調査は効果を発揮します。広告調査においては、広告がどの層にどの程度認知されているかどうかを把握する事はもちろん、どの様なイメージで浸透しているのかも確認することが可能です。
企業側が意図した通りに認知されているのか、それとも全く別のイメージで浸透しているかを把握する事により今後の広告戦略や販売戦略の検討に役立てることできます。
調査を行うことで、広告がどの様にすればより認知をされやすくなるのか、どんな部分を改善するべきなのかなど、具体的にどうすれば良いのか検討する材料を手にすることができます。
認知広告成功のカギはオンラインとオフライン広告の掛け合わせ
オフライン広告とオンライン広告では得手不得手が異なるため、互いに補完し合うように併用するのも1つの方法です。上手く掛け合わせて展開できれば、見込み顧客の量・質ともに確保しやすくなります。
オフラインからオンラインへ誘導するためオフライン広告の原稿のQRコードからWebサイトやECサイトへ誘導する方法、SNSなどで潜在層へアプローチしたのち、さらなる認知拡大を図るオフライン広告は不特定多数の目に触れるため、オンライン広告で着実に集めた見込み顧客を一気に顧客化できる可能性も少なくありません。
認知をより一層強化したい場合は、オンライン広告とオフライン広告を上手に掛け合わせる必要があります。
オンライン広告、オフライン広告の運用を広告代理店へ依頼する場合は、実績を細かくチェックし再現性があるか確認してみてください。大企業の成功事例を前面に出し、中小企業の例が載っていない場合、成果が投じた予算の額によって左右されている可能性があるためです。
また、広告代理店にも種類があり、総合的に広告を取り扱っている場合と、得意分野に特化している場合があります。自社が利用したい形式の広告を出せる広告代理店かどうか、事前チェックが大切です。
デイリースポーツ案内広告社は総合広告代理店として大企業~中小企業のクライアント様の認知広告のお手伝いをしております。認知広告に少しでもご興味のあるご担当者様はお気軽にご相談ください。
新卒で金融業界へ。法人向け貸付業務に従事。 当時、在籍していた会社のテレビCMを見て提案する側になりたいと考え転職を決意。 2019年10月に入社。 テレビCM・キャスティング・CM制作・交通・OOH等の実績あり。 座右の銘:「あらゆる事象は心の反映である。」