【徹底解説】集客に効果的なLINEのリッチメニューのデザインとは?
公開日:2022年7月25日更新日:2023年2月22日 【徹底解説】集客に効果的なLINEのリッチメニューのデザインとは?
LINE公式アカウントを開設したもののリッチメニューを活用した集客が効果的にできていないと感じている方も多いのではないでしょうか。
リッチメニューは無料で取り組むことができ、アカウントを開設した後、まずは取り組むべき施策の一つです。
リッチメニューを効果的に活用することで大きく集客が改善したという事例も多くあります。
今回はそんなリッチメニューの作り方やデザイン作成のポイント、実際に活用できるノウハウを紹介していきます。
目次
LINEのリッチメニューとは?
LINEのリッチメニューとは、LINE公式アカウントで利用できる機能のひとつです。
トーク画面の下側に大きく表示されるため、自社を友だち追加しているユーザーの目に入りやすいメリットがあります。リッチメニューにクーポンや自社のリンクを貼ることで、ユーザーの利便性を高めることが可能です。
まだ設定していないという方がいましたら、この記事をご一読いただき、すぐに設定いただくことを推奨します。
リッチメニューの作り方
まず、リッチメニューの作り方には、「表示設定」と「コンテンツ設定」の2つがあります。
「表示設定」では、リッチメニューをどのように表示させるかを設定できます。一方、「コンテンツ設定」では、リッチメニューに掲載する内容の設定が可能です。
表示設定
リッチメニューの表示設定をする際は、「LINE Official Account Manager」から「リッチメニュー」を選択し、右上の「作成」をクリックします。
そして、リッチメニューの新規作成画面に移動したら、ページ上部にある「表示設定」を入力してください。
タイトル
作成中のリッチメニューに名前を付けられます。
リッチメニューを複数作成する際は、分かりやすいタイトルを付けるのがおすすめです。
表示期間
リッチメニューをいつまで表示するかを日・時で設定できます。
メニューバーのテキスト
リッチメニューの下部に設置されたボタンです。この項目には任意でテキストを14文字まで記入可能です。
メニューは「表示する」と「表示しない」を設定できます。
メニューのデフォルト表示
メニューの表示を「表示する」にすると、ユーザーがトーク画面を開いた時にリッチメニューが表示されています。
「表示しない」を選ぶとメニューバーのみが表示されています。ユーザーがメニューバーをタップしたタイミングでリッチメニューが開きます。
コンテンツ設定
リッチメニューの新規作成画面の下部に「コンテンツ設定」が表示されます。
テンプレートを選択
「テンプレート選択」の中にある大小2種類のテンプレートの中から、イメージに合ったテンプレートを選べます。
背景画像をアップロード(リッチメニューのサイズ)
「背景画像をアップロード」では、任意の画像をアップロードして背景に設定することが可能です。
画像を選ぶ際は、以下のサイズを参考にしてください。
アクション
タイルごとのボタンに、画像をタップした場合のアクション内容を設定します。
設定可能な項目は、「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」の5種類です。
リッチメニュー設定時の注意点
リッチメニューは集客や販促に効果的な機能です。しかし、設定の際は以下の点に注意してください。
- 画像のサイズが適正か
- ファイルの容量は大きすぎないか
- 表示期間は正しく設定されているか
画像サイズやファイルの容量が大きすぎると、リッチメニューを作成した後に正しく保存されません。
また、表示期間の設定を間違えると、希望通りに表示されなくなります。リッチメニューを設定する際は、これらの点に注意してください。
リッチメニュー作成のポイント
ユーザーがトーク画面を開いた時に、まず目に入るのがリッチメニューです。リッチメニューの雰囲気や印象次第で、企業のイメージが決まってしまう可能性もあります。
そこで、リッチメニューは時間をかけてデザインにこだわりましょう。少し工夫するだけで、ユーザーが訪れた際に好印象を与えられます。
画像をボタンのようなデザインにする
リッチメニューの画像をボタンのようなデザインにするだけで、なんとなく押してみたくなるのだそうです。
これがどこを押せば良いのか分からないデザインだと、クリック率も低くなると言います。積極的に押して欲しい箇所は、ボタン風のデザインにしてみると良いでしょう。
トンマナを揃える
トンマナは「トーン&マナー」の略です。「トンマナを揃える」とは、書式や雰囲気を整えることで、文章やデザインに一貫性を持たせることを意味しています。
トンマナを揃えることで、ユーザーが読みやすくなるだけではなく、企業の持ち味であるカラーや雰囲気を、ユーザーに適切に伝えることにもつながります。逆にトンマナが揃っていないページは読みづらいし、企業の特色も掴みづらいものです。
例えば、柔らかい雰囲気を伝えたいのに、黒と赤を基調としていたら怖いイメージを与えかねません。優しいイメージを持ってほしいのに、文末が「だ・である調」では、硬い印象を与えてしまいます。上述を踏まえることで結果、ターゲットとしているユーザーに対して良い印象を与えられます。
画像のデザインのこだわる
リッチメニューはトーク画面に大きく表示されることで大きなインパクトを残すことができる分、画像のデザイン自体に影響を受けやすいです。
そのため、友だちの特性を踏まえ画像のデザインにこだわることが大切です。
デザイン自体が良くなかったり、ユーザーファーストな設計になっていなかったりするとリッチメニューを作ってもうまく集客などの成果を出すことはできません。
自分で作成する場合は上述のツールなどを活用する、また自力での作成が難しい場合は社内のデザイナーや外部のプロへ依頼すると良いでしょう。
効果的なリッチメニューを作成するためには
リッチメニューを工夫することで、友だち追加を促すことにつながります。集客や販促の効果を高めるためにも、以下にご紹介する方法を取り入れることをおすすめします。
リッチメニュー作成ツールを導入する
リッチメニューを作成する、もしくは作成した際に、次のように思う人も少なくないはずです。
- 「リッチメニューを作ってみたいけど、難しそうで尻込みをしている」
- 「リッチメニューを自分なりに作ってみたけれど、いまいち納得できていない」
- 「すでに完成しているリッチメニューを改めて作り直したい」
初めてリッチメニューを作るとなると、何を基準にすれば良いか分からないものです。また、完成したものの、自社のイメージに合わないと感じていたり、再度作り直したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そんな時は、リッチメニュー作成ツールを利用してみてはいかがでしょう。
リッチメニュー作成ツールによっては、豊富なデザインやテンプレートを無料で使えます。また、直感的に操作ができるツールであれば、初心者でも簡単にリッチメニューの作成が可能です。
リッチメニューを作りたい、もしくは新たに作り直したいと考えている人は、リッチメニュー作成ツールを導入することをおすすめします。
デザインのプロに作成依頼をする
リッチメニューに限らず、デザインにはセンスが必要です。素人が作成しても、野暮ったさが出たり使いづらいなど、納得できるものに仕上がらない恐れもあります。
そんな時は、デザインのプロに作成を依頼すると良いでしょう。デザインに関するセンスやノウハウを持っているプロであれば、ユーザーも使いやすく洗練されたリッチメニューを作ってもらえるはずです。
ユーザーの反応をもとに改善を行う
リッチメニューは、デジタルのバナー広告と同様にユーザーの反応をもとに改善を行うことが必須です。
そのため、リッチメニューを複数パターン用意して使い分けをしたり、友だちのアカウント内での行動をもとにテンプレートやデザインを改善したりしていきましょう。
デジタルを活用した施策の優れた点の一つは高速でPDCAを回すことができるということです。
友だちの行動をみながら、最適なデザインや設計を検討してください。
リッチメニューのデザイン作成に使える無料素材
リッチメニューを作成する際に、必要となるのが、素材です。
効果的なリッチメニューを作成する上で、素材の選定は大切なポイントです。
ここでは、商用無料で利用できるサイトをいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
画像素材
まずは、画像素材のサイトについていくつか紹介します。
Unsplash
サイトリンクはこちら
世界各国のフォトグラファーによる写真を300万点以上保有するフォトストックサイトです。
クオリティの高い画像が商用、非商用問わず無料で使えるサービスとなっています。
アカウント登録なしでダウンロード可能となっているので、手軽に利用が可能です。
Pexels
サイトリンクはこちら
上述のUnsplashと匹敵する320万点以上の写真や動画を保有するサービスとなっています。
風景をドローンで撮影したものやCGを駆使したもの、人物が登場するものなどバラエティに富んだジャンルの素材をダウンロードすることができます。
写真AC
サイトリンクはこちら
写真ACは上述の2つのサービスとは日本の企業が運営しているサイトです。
220万点以上の写真素材を掲載する国内最大級のフリー素材サイトとなっています。
利用には無料会員に登録する必要がありますが、共通のパスワードでイラスト素材を提供するイラストACなどのサービスも利用できることから、非常に利便性が高いです。
イラスト素材
続いて、イラスト素材のサイトについていくつか紹介します。
ソスコト
サイトリンクはこちら
ソスコトは個人で運営されているイラスト素材サイトです。
シンプルで様々なシーンや用途で活用することができます。
イラストは、「人物」「ポーズ」「ビジネス」などの8種類のカテゴリーに分けられています。
Loose Drawing
サイトリンクはこちら
Loose Drawingはきれいめな手書き風のイラストが特徴の素材サイトです。
サイト上で、「Red/Green/Blue/Yellow/Black」5色のカラー変更が可能となっていることが最大の特徴となります。
凡デザイン
サイトリンクはこちら
凡デザインは「シンプルで平凡なイラスト」をコンセプトに運営されているイラスト素材です。
LINEのリッチメニューを活用した集客例
ここからは、リッチメニューを活用したことで効果的に集客をすることができたという事例を紹介します。
リッチメニューを作成する大きなメリットとなりますので、必ず押さえておきましょう。
ホテルの宿泊予約
あるホテルがリッチメニューを使って、宿泊予約を受け付けるシステムを導入しました。
それまでの電話やメールでの予約に比べ、リッチメニューを利用した予約の割合が急増しました。
具体的には、リッチメニューを利用した予約の割合は、導入前の約5%から、導入後は約30%にまで上昇しました。
ファッションブランドの販売促進
あるファッションブランドが、リッチメニューを使って新作商品の紹介を行いました。
リッチメニューから商品の詳細ページにアクセスすることができ、商品をカートに入れて購入することもできます。
その結果、リッチメニューを経由した売上の割合は、導入前の約3%から、導入後は約10%に増加しました。
医療機関の予約システム
ある医療機関が、リッチメニューを使って予約システムを導入しました。
リッチメニューから予約フォームにアクセスすることができ、予約状況を確認することもできます。
その結果、リッチメニューを使った予約数は、導入前の約10%から、導入後は約30%にまで増加しました。
以上のように、リッチメニューを活用することで、ユーザーの利便性を向上させ、遷移先へのアクセスや売上、予約数の増加など、様々な効果を期待することができます。
リッチメニューの参考事例
まとめ
当記事では今回、LINE公式アカウントのリッチメニューについて解説しました。
リッチメニューとは、キーボード部分に表示されるメニュー画面のことです。リッチメニューにクーポンや情報を表示することで、ユーザーの目に留まりやすいため、集客や販促につながります。
リッチメニューはひと手間を加えることで、ユーザーに与える印象がガラッと変わります。例えば、画像をボタン風にしたりトンマナを揃えたりすることで、企業の雰囲気やイメージを適切に伝えられるでしょう。
初めてリッチメニューを作成する、もしくはすでに出来上がっているリッチメニューを作り直す際は、リッチメニュー作成ツールを導入することで、イメージ通りのリッチメニューが作れるはずです。デザインなどに自信がないのであれば、デザインのプロに依頼することで、企業とユーザー共に満足できるものを作成してくれるでしょう。
詳しくはこちらから » LINEアカウント運用
法政大学を卒業後、2016年に株式会社デイリースポーツ案内広告社に入社。 入社から5年間アカウント営業に従事。交通広告やOOHを初めとし、デジタル広告まで幅広く携わる。 現在は、デイリースポーツ案内広告社のマーケティング活動を管掌している。