LINE広告の効果最大化!オーディエンスを有効活用!
公開日:2023年4月5日更新日:2023年4月12日 LINE広告の効果最大化!オーディエンスを有効活用!
LINE広告を活用する企業が増えている中で、効果を最大化するため、重要となっているのがオーディエンスターゲティングです。
しかし、その設定方法やそもそもオーディエンスを活用することでどのようなことが実現できるのかなどがわからず、効果的に活用できていない企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、LINE広告のオーディエンスの効果的な活用方法と事例について解説していきます。
目次
そもそもLINE広告のオーディエンスとは?
LINEアプリを利用しているユーザーの属性や行動履歴などを分析し、ターゲットを設定することができる広告配信サービスです。
LINEの月間利用者数は9,400万人で日本の人口の70%以上が利用していることから圧倒的なリーチを担保できることに加え、オーディエンスを活用することでターゲットをきめ細かく設定できるため、効率的な広告配信も可能となります。
LINE広告のオーディエンスを活用するメリットとは?
オーディエンスを活用することで、ターゲットに合わせた広告配信ができるため、効果的なアプローチが可能となります。また、広告費の徒費を防ぐことができるため、ROI(投資利益率)の向上が期待できます。
LINE広告のオーディエンスの適切なターゲット設定方法
はじめに、LINE広告のオーディエンスを使うためには、適切なターゲット設定が重要です。ターゲット設定をすることで、より的確に広告を表示することができ、より多くのユーザーにアプローチすることができます。
ターゲット設定にあたっては、以下のポイントを抑えておくことが大切です。
1.ターゲットユーザーの属性を明確にすること
2.広告表示のタイミングを考慮すること
3.複数のオーディエンスターゲティングを組み合わせること
また、ターゲット設定の際には、コンテンツとリンク先の相性も考えましょう。リンク先にアクセスしたユーザーが求める情報が提供されていなければ、広告の効果は薄れてしまいます。
LINE広告のオーディエンスの設定方法について
オーディエンスの設定方法は、LINE広告の管理画面から行うことができます。各ターゲティング方法に応じて、設定項目や方法が異なるため、事前に確認することが大切です。
実際の管理画面と一緒に見てきましょう。
【作成手順】
1. トップページの[広告アカウント]タブで、オーディエンスを作成したい広告アカウント名をクリック
2. 広告マネージャー画面左上の[≡]>[共通ライブラリ]の[オーディエンス]をクリック
3. オーディエンス一覧ページの[+オーディエンス作成]をクリック
4.作成したいオーディエンスを選択>項目を入力し[保存]をクリック
LINE広告で活用できるオーディエンスの種類
ここでは実際にLINE広告で活用できるオーディエンスについて紹介していきます。活用できるオーディエンスは以下の9種類となります。
- ウェブトラフィックオーディエンス
- モバイルアプリオーディエンス
- IDFA/AAIDアップロード
- 電話番号アップロード
- メールアドレスアップロード
- LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス
- 類似オーディエンス
- 動画視聴オーディエンス
- 画像クリックオーディエンス
ウェブトラフィックオーディエンス
設定したLINE Tagのトラッキング情報を基に、該当サイトに訪問したユーザーのオーディエンスを作成できます。また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することもできます。
モバイルアプリオーディエンス
LINE広告のアカウントに登録したアプリを開いた人やアプリ内で購入をした人などのアプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できます。
IDFA/AAIDアップロード
保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成することができます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新も可能となっています。
※IDFA/AAIDとは広告IDと呼ばれ、特定のOSがインストールされた端末固有のIDを指します。
IDFAはiOS、AAIDはAndroidOSの端末に振られるIDです。
電話番号アップロード
保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できます。こちらも編集ページで後からオーディエンスの追加や更新が可能です。
メールアドレスアップロード
保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できます。上述のIDFA/AAIDや電話番号アップロードと同様に編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス
LINE広告ならではのオーディエンス設定となり、自社のLINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。
類似オーディエンス
すでに作成したオーディエンスと似た行動を取っているユーザーを探し、広告配信ができます。
類似度については1〜15%、または自動から配信対象を設定することが可能です。
動画視聴オーディエンス
指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できます。動画を視聴したい人を対象に広告を配信することが可能になります。
また、視聴ユーザーの再生率や行動からより細かなセグメント設計を行うこともできます。
画像クリックオーディエンス
キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。
LINE広告のオーディエンスセグメントについて
続いて、LINE広告のオーディエンスセグメントについて説明します。
オーディエンスセグメントとは、LINEの持つ膨大な行動データをもとにした、幅広く、精度の高いセグメントを、広告配信に利用できる機能です。年齢・性別・地域・興味関心それぞれターゲットを指定して、配信対象と掛け合わせて配信をすることができます。
以下では、主なオーディエンスセグメントについて解説します。
地域
広告の配信対象となる地域を設定することができます。例えば、地域ごとに異なる需要がある商品を扱っている場合には、それに合わせた地域設定を行うことが重要です。
年齢・性別
広告の配信対象となるユーザーの年齢や性別を設定することができます。商品やサービスによっては、特定の年齢層や性別に需要が集中する場合があります。そのため、適切な年齢層や性別を設定することが重要です。
OS
広告を表示する端末のOS(オペレーティングシステム)を指定することができます。例えば、iOSを利用するユーザーに向けたアプリの広告を表示する場合には、iOSを選択することが必要です。
詳細ターゲティング
興味関心や行動履歴などを基に、ユーザーを細かく分類することができます。例えば、アウトドアに対して興味関心があるユーザーに向けて広告を表示することができます。詳細ターゲティングは、ターゲットとするユーザーをより細かく設定することができるため、効果的な広告配信につながります。
以上が、LINE広告のオーディエンスセグメントの主な説明です。適切なセグメント設定を行うことで、より効果的な広告配信が可能となります。
効果の出しやすいオーディエンス活用例
LINE広告で効果を出すための手段として、類似オーディエンスの活用も効果的です。類似オーディエンスリストは、あらかじめ作成したオーディエンスリストをもとに、そのリストに含まれるユーザーに似ていると判断されたユーザーに広告を配信するターゲティングです。
類似度は1%から15%まで選択でき、自動にすることもできます。類似度1%に近いほど成果に繋がる可能性が高くなりますが、ターゲットになるユーザー数が少なくなります。
逆に、類似度15%に近いほど成果に繋がりにくくなりますが、多くのユーザーをターゲットにすることが可能となります。
注意点として、1つの広告アカウントで作成できる件数は最大10件であり、180日以上経過して、かつ180日間インプレッションが発生していない場合は期限切れとなることです。作成した類似オーディエンスを使用する前に最大で24時間がかかる場合もあるため、運用を予定している場合は早めに作成しておくことが望ましいです。
類似オーディエンス活用方法の中でも特に成果が出しやすいものや活用しやすい事例を紹介します。
コンバージョンユーザー類似
広告を経由してサイト上でコンバージョン(商品購入やお問い合わせなどの完了)したユーザーのデータを使って、同様の属性や興味関心を持つ類似ユーザーを対象に広告を配信することができます。
ウェブトラフィックオーディエンスを使用して、コンバージョンに至ったユーザーのオーディエンスを作成し、「特定のページにアクセスした人」の設定でURLの条件を指定してオーディエンスを作成します。
コンバージョンに至ったユーザーのみのオーディエンスをソースとして、同様の属性や興味関心を持つ類似ユーザーを作成してみましょう。
LINE公式アカウント友だち類似
LINE広告において、公式アカウントの友だちを対象にしたオーディエンスを作成し、その類似オーディエンスを使って広告配信を行うことが「友だち類似オーディエンス」と呼ばれます。
友だち追加広告と一緒に利用することが推奨されており、母数である友だちの数を増やすことで類似オーディエンスを常に更新できます。
また、顧客メールアドレスを使用できない場合やウェブサイトにアクセスしたユーザーのデータの蓄積が少ない場合でも、LINE公式アカウントの友だちデータを利用できるため、広告配信を行いやすいオーディエンスです。
動画視聴オーディエンス類似
LINE広告で動画形式の広告配信をする際に、配信した動画を視聴したユーザーのデータをもとに類似オーディエンスを作成する方法を「動画視聴オーディエンス類似」と呼びます。
動画視聴オーディエンスのメリットは、「動画を3秒以上再生したユーザー」や「95%以上再生したユーザー」、「最後まで再生したユーザー」など、細かい条件指定ができる点です。長時間動画を再生したユーザーは、間違ってクリックしたユーザーや途中で離脱したユーザーは含まれにくく、興味が強いユーザーのデータをもとに類似オーディエンスを作成できるため、広告効果が高いと考えられ、効果的な広告配信が可能となります。
LINE広告運用における成功事例
LINE広告を活用して成功を収めた事例を紹介します。
LINE広告は、多様なオーディエンスの設定が可能となっており、より正確にターゲット層を絞り込むことが可能です。そのため、コンバージョン率を向上させる点において有効的に機能します。
例えば、ある企業が女性向けの化粧品を販売している場合、年齢層や興味関心などを考慮してオーディエンスを設定することで、より効果的な広告を出すことができます。
弊社の事例でお伝えしますと、メールアドレスアップロードを活用した韓国アパレル企業様は、自社の保有する顧客情報(メールアドレス)をLINE上に流し込み、類似配信を行ったことでCPA単価が約10,000円→約3,000円で獲得することができました。効果にすると約3倍以上も成果が出た事例になります。
他にも、LINE広告は、友だち追加やアプリのダウンロードなど、目的に応じたさまざまなタイプの広告を利用することができます。例えば、ある企業が新しいアプリをリリースする場合、LINE広告を利用してそのアプリをダウンロードしてもらうように訴求することができます。
コンバージョン率を向上させるためには、ターゲット層に合わせた魅力的なコンテンツを用意することが大切です。また、広告を見たユーザーがアクションを起こしやすくするために、直感的なデザインやコピーを利用することも重要です。
以上のように、LINE広告のオーディエンスを上手に活用することで、より効果的な広告運用を行うことができます。
まとめ:オーディエンスを活用し、LINE広告の成果を高めよう!
LINE広告のオーディエンスターゲティングの活用方法を理解し、適切に設定することで、より効果的な広告運用が可能になります。本記事では、オーディエンスの設定方法や適切なターゲット設定方法、オーディエンスセグメント、そして類似オーディエンスについて詳しく解説しました。
さらに、成功事例を紹介し、広告成果を向上させるための施策についても触れました。LINE広告を活用する際には、この記事を参考にして、より効果的な広告運用を実現してください。
2015年度新卒入社。 営業職として観光ソリューション(自治体・宿泊業・飲食サービス関連)の営業を経験。 現在はSNSマーケティング領域でLINE公式アカウントのディレクターを担当し、クライアント様のコミュニケーションプランニングをメインに活動。