【最新版】富裕層向けにアプローチできる広告10選!
公開日:2023年3月15日更新日:2023年3月23日 【最新版】富裕層向けにアプローチできる広告10選!
富裕層をターゲットとした場合、一般的な消費者に比べると富裕層は非常にクローズドコミュニティを形成しやすく、富裕層に特化したメディアもそこまで多くはないため、メディアの活用方法や情報発信の仕方にも知識や工夫が必要です。
以前のコラム記事では、富裕層とはどのような人で、どんなライフスタイルを送っているのかなどを深堀しました。
本記事では、具体的に富裕層へのアプローチにはどのようなメディアがおすすめなのか、富裕層向け自社メディア「ビズスタ」を15年間運営してきた弊社の経験をもとにご紹介させていただきます。
目次
いま富裕層向けの広告が注目される理由
野村総合研究所(NRI)が2020年に発表した調査結果によると、富裕層(純金融資産保有額が 1 億円以上 5 億円未満)と超富裕層(純金融資産保有額が 5 億円以上) をあわせた2019年の世帯数は、2005年以降最も多かった2017年の合計世帯数126.7万世帯から6.0万世帯増加した132.7万世帯。
富裕層・超富裕層の世帯数はいずれも、安倍政権の経済政策(アベノミクス)が始まった後の2013年以降一貫して増加を続けているといいます。
また、クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート2021」によると、日本におけるミリオネア(年収1億円以上)は2021年時点では、1位のアメリカ(2195万1000人)、2位の中国(527万9000人)に次ぐ第3位366万2000人ですが、この日本のミリオネアの人数は、2025年に541万1000人まで増加すると予想されています。
さらには、コロナ禍となり「企業に属して給与を稼ぐ」という日本式の働き方にも変化が生まれ、早期退職、テレワーク、在宅勤務、ワーケーションなどの「働き方の多様化」が一般的になりました。
そこに、人生100年時代、副業、投資、資産運用などのキーワードの台頭と相まって、不動産投資の家賃収入、投資による配当金、アフィリエイトサイトやブログ・YouTubeで得られる収益など様々な方法で収入・資産を増やすことができる時代である点も富裕層が増加している要因です。
今後、格差社会が深刻化していくと言われている日本において、富裕層を狙う新ビジネスはますます増加していくこととなり、クローズドされがちな富裕層マーケットにいかにリーチしていくかが注目されています。
出典①: NRI 富裕層アンケート調査(2020年)
出典②:クレディ・スイス・グローバル・ウェルス・レポート(2021年)
富裕層向けにおすすめのオンライン広告
他の市場に比べ「富裕層」と呼ばれる層は非常にニッチな市場であることからオンライン広告ではうまくリーチできないのではと考えられがちですが、オンライン広告の特性である「セグメント」をうまく活用することで有効なプロモーション展開が可能です。
Google広告
Google広告は、条件で絞り込めるため『年収』などの条件で広告を表示させる人の有無を選別することができ、属性の識別は、ユーザー自身が設定した属性のほか、ユーザーの閲覧履歴やGoogleが収集した属性情報に基づいて行われ、例としては、年収別のセグメントで「上位10%」を選択すると富裕層のみに絞れます。
年収をセグメントした上で、ユーザーの閲覧履歴(ジュエリー・投資など)を絞り込むことで、富裕層の中でもより趣味嗜好などを絞り込んだ富裕層へリーチが可能となります。
Yahoo広告
Yahoo広告は、『Yahoo! JAPAN』のトップページに表示されている「バナー広告」の掲載が可能です。
広告の種類としては、過去に閲覧したサイトの商品やサービスが広告される「サイトリターゲティング」やキーワードを検索したユーザーのみに広告が表示される『サーチターゲティング』がありますが、Yahoo広告の特徴としては、市区郡単位で県や市町村といった特定地域のユーザーにのみ広告を表示させることが可能です。例えば、世田谷・港区エリアの富裕層だけに露出をするようなセグメントができます。
SNS広告
TwitterやFacebookなどのSNSに配信される広告や、Instagram・LINE・TikTokなどがあげられますが、中でもSNSで富裕層マーケティングを行う方法として、SNSのターゲティング機能があります。
年齢・性別・地域・興味関心などの基本的なセグメントだけではなく、例えば、Facebookであれば、「つながり」を活かし類似したターゲットに数珠繋ぎに配信ができたり、Twitterであれば指定したアカウント(例えば、ベンチャー企業の代表やビジネスリーダーなど)のフォロワーにだけセグメントも可能です。セグメント方法を上手く活かすことで効果的に広告活動を行うことができます。
弊社が毎月、日経新聞朝刊にて発行している都内富裕層向けライフスタイル情報紙「ビズスタ」が保有・蓄積している読者データを活用し、ハイクラスビジネスマン向けにSNS広告などでリーチすることが可能です。
クッキーデータ・メールアドレス・電話番号・SNSのフォロワー数などのビズスタオリジナルの会員データを活用でき、また、配信先もYahoo!・Google・Facebook・LINE・Instagramなど、御社ターゲットに見合った配信面をセレクト可能です。
インズウェブ
「インズウェブ」は、SBIホールディングスが運営する、自動車保険を中心に展開している900万人以上が利用している日本最大級の保険比較サイトです。
保険のデータ登録が必要なため、ユーザー情報の精度は高く、各保険見積もり時の取得情報にてセグメントする事で、見込顧客にダイレクトにリーチする事が可能です。
セグメント項目は、年齢、性別、住居エリア、住居形態、婚姻状況といったユーザー情報はもちろん、車の保有(メーカー・車種指定)や車検交換時期(買替え狙い)、保険でも自動車・バイク・生命・火災といった種類があるので細かなセグメントが可能です。
富裕層向けにおすすめのオフライン広告
オンライン広告に押されがちのオフライン広告ですが、富裕層マーケティングの場合は、オフライン広告は一般の人が立ち入ることのできない会員組織や限られたエリアにいる富裕層にリーチできる貴重な手段と言えます。
ナイルス
読者の平均年収が2,500万円以上という、富裕層メディアの中では20年以上続く老舗的な存在であり、読者の自宅へ直接送付のため書店販売はなく、一部高級旅館・ホテルや高級車ディーラー店舗などのパブリックスペースへの設置も行っています。
会社経営者、医師を中心に、弁護士、会計士の自宅に無料で配布しており、購読には、審査を通過し、会員となる必要があるハイクオリティなライフスタイル情報誌です。
VISAマガジン
全国120万人の会員を持つ、国内有数のカード会員誌「VISAマガジン」は、読者の構成比は会社員が6割強となり、さらに安定した収入が見込める公務員(8.5%)、潜在的に高い購買力を有する弁護士・医師(6.7%)を合わせると、全体の約8割を占めます。
高い購買力が見込めるVISAプラチナカード・ゴールドカード会員が全体の8割となり、セグメントされた150万人の定期購読者に対し、効率的な配布が可能です。
タクシーサイネージ広告「TOKYO PRIME」
TOKYO PRIMEを搭載するのは「業界最大手」の日本交通をはじめとするタクシー会社の中でも、厳選されたタクシー会社のみが保有する都内オフィスビル、大病院、商業施設、高級ホテルの専用乗り場を行き来する多くの富裕層・ビジネスリーダー層を乗車しています。
ターゲットに応じて、全国エリア・関東・関西・東海・九州・北海道とエリアセグメントを切っての放映も可能です。
タワーマンションポスティング
首都圏だけでも約60万人が高密度に暮らす、タワーマンションには高学歴・高収入・高感度の住人が多いですが、タワーマンション内で営業・広告活動を行うには、管理組合などに同意を得る必要があり、非常に特殊な組織であり、高属性のタワマン住民へのリーチは容易ではありません。
許可取り済のタワーマンションポスティング会社を活用することで、DMやチラシ同梱だけではなく、マンション内のデジタルサイネージや、共用部分を活かしたタワマン住人向けのイベント開催などもでき、さらには、実施マンションの指定によるエリアセグメントも可能です。
弊社オリジナル富裕層向け情報誌『ビズスタ』(新聞折り込み)
富裕層の多いエリアに配布している弊社新聞折込メディア「ビズスタ」は、日経新聞購読者の中でも、年収1,500万円以上で且つ、世帯貯蓄2,000万円以上の年齢50~70代の読者層にアプローチが可能なホームリーチメディアです。
新聞の特徴である「即効性」と雑誌の特徴である「文字で伝える具体性」の両方を兼ね備え、衣食住を中心としたライフスタイル情報を展開しています。
ビズスタオンラインやTOKYOFMのラジオ番組とも連動をしており、金銭的余裕のある読者の囲い込みに有益なメディアとなり、世田谷・杉並エリアを中心に配布してる「東京版」以外にも、札幌版・仙台版・神奈川版・関西版・福岡版を全国で展開しているため、御社ターゲットに見合ったご提案が可能です。
富裕層向け広告のポイント
富裕層メディアやプロモーション手法の検討も大事ですが、何よりもまずは、ターゲットとする富裕層が誰で、どこに居て、どんな趣味嗜好を持っているのかを把握することが最優先順位となります。
ペルソナを明確にする
富裕層の特徴を分析・把握することが、富裕層マーケットで成果を得るためには重要となりますが、メジャーな方法としては、まず、富裕層を資産別で細かく分けてペルソナを設定することがあげられます。
- 超富裕層:純金融資産保有額が5億円以上
- 富裕層:純金融資産保有額が1億円〜5億円未満
- 準富裕層:純金融資産保有額が5,000万円〜1億円未満
- アッパーマス層:純金融資産保有額が3,000万以上~5,000万円未満
- マス層:純金融資産保有額が3,000万円
趣味趣向を考慮する
富裕層の趣味嗜好で顕著なのは、価格よりも品質を重視する点にあり、自身を高めることができるのであれば、お金を惜しまない人が多いようです。
また、健康には特に気をつかっている傾向にあり、いくら資産が多くても、体を壊しては意味がないと考えているようです「体が資本」という言葉にもある通り、健康な体をキープすることに重点を置いています。
オンラインとオフラインの広告を掛け合わせる
これは富裕層に限らず、どのターゲットにも言えることですが、広告には「スリーヒットの法則」というものが存在します。
「スリーヒットの法則」とは、広告は受け手が3回接触して初めて効果を発揮するという法則であり、広告効果を発揮するためには、一定回数以上の接触頻度を確保すべきであると考えられています。
人は日常生活において、オンラインだけ、オフラインだけに限定して行動はしません。
ターゲットとする富裕層のペルソナをできる限り具体化し、その上でそのターゲットが接触するであろうメディアをオンライン・オフライン掛け合わせ、いかに「3回以上の接触」を成功させるかがプロモーションのポイントとなります。
信頼関係の構築を心掛ける
富裕層同士は強い繫がりを持っており、欲しいモノや情報についてはまず、徹底的に自分で調べ、そのうえで、信頼できる友人や専門家に意見を聞いてから決定する傾向にあります。
つまり、富裕層からの信頼を得ることができれば、別の顧客を手に入れるチャンスに繫がるのです。
まとめ:富裕層のペルソナ・メディア特性を理解し適切な広告を選定しよう
ここまでおすすめの富裕層メディアをご紹介させていただきましたが、富裕層向けと一言でいっても、その手法は多岐に渡ることをご理解いただけたと思います。
しかも、今回ご紹介をさせていただいた10メディアは、富裕層メディアの中でもほんの一部にすぎません。
富裕層メディアの多くは「ニッチメディア」に該当しますが、テレビやラジオをはじめとした「マスメディア」でも、メディアの使い方によって富裕層をターゲットとしたプロモーションがもちろん可能です。
富裕層をターゲットにプロモーションをお考えなら、2008年の創刊から長きに渡り、富裕層向けライフスタイル情報紙「ビズスタ」を通して富裕層マーケティングを実践してきたデイリースポーツ案内広告社にぜひご相談ください!
新卒入社以来、営業職として20年以上従事、いまだ現役で現場をこよなく愛す。総合広告ほか、過去には求人広告・観光広告・インバウンド広告も経験。現在は自社メディア「ビズスタ」の副編集長・編集担当を兼任。