【事例あり】オフライン広告とは?種類やメリット、効果測定について徹底紹介!
公開日:2023年2月24日更新日:2023年6月13日 【事例あり】オフライン広告とは?種類やメリット、効果測定について徹底紹介!
インターネットを利用するオンライン広告が主流になりつつありますが、オフライン広告は今でも非常に強い影響力がある広告手法です。
オフライン広告はオンライン広告と比較して不特定多数への認知拡大に強みがあるため、認知拡大をしたい企業でオフライン広告の出稿を考えている方も多いのではないでしょうか。
今回はオフライン広告とはどのような種類があるのか、メリット・デメリット・掲出上の注意点・オフライン広告の効果測定の方法などを紹介していきます。
目次
オフライン広告とは?
オフライン広告とは、インターネットを使用しない広告のことです。
インターネットを使用しWEB上で展開されるオンライン広告とは異なり、オフライン広告は、テレビを初めとするマスメディアを通して多くのユーザーに情報を届けることができたり、見込み顧客の自宅へ直接情報を届ける(FAX・ポスティング)ことができたりします。
総じてオフライン広告は、顧客自身がアクティブに入手することができる広告と言うことができるでしょう。
エリアを絞った配布や、情報を届けたい消費者層を絞って広告配布を行うことで、効率的に見込み顧客への宣伝広告が打ちやすいといった特徴もあります。
オフライン広告の種類
ここからは以下の代表的なオフライン広告の種類について説明していきます。
マスメディア
「4大マスメディア」という言葉を1度は聞いたことは無いでしょうか。「4大マスメディア」とは主要な4つのメディアである「テレビ、ラジオ、新聞、雑誌」の総称です。
マスメディアは不特定多数の生活者を対象に、多様な情報を伝達する「マスコミュニケーション」の役割を担っており、略称でマスコミと呼ばれることも多いです。
以下にて「4大マスメディア」を種類別に説明していきます。
テレビCM
テレビCMは4大マスメディアの中で最も普及しているメディアです。伝達速度が速く、事実を客観的に映像、音声で伝えられるので、短期間で膨大なリーチ数が獲得でき、企業のブランドリフトにや認知度拡大に効果的です。
また、テレビCMを放映するためにはCM考査というものがあり、テレビCMを配信する広告主の業態やサービス内容、そのCM内の表現が、放送基準などに抵触していないかどうかを確認する作業があります。この審査をクリアする必要があり、テレビCMを流している企業、商材には信頼性、イメージアップにも繋がります。
ラジオ広告
ラジオは、電波で放送局から送る報道・音楽などの音声放送のことです。
テレビとは異なり、画面を見なくてもリアルタイムに情報を得ることができるメディアです。インターネット配信サービス『radiko(ラジコ)』で若年層へのアプローチやSNSでの拡散性の向上を目指しており、ローカル局のコンテンツも全国へ配信する仕組みが構築されています。
ラジオの特徴は、デスクワークや勉強、料理などの作業と平行して番組を楽しむ人が多いことです。パーソナリティとリスナーがコミュニケーションをとれる双方向性は、ラジオの強みです。速報性が高く、災害時の情報発信にも強みがあります。
新聞広告
新聞は、ニュース、意見、特集など、大衆が関心をもつ情報を提供する日刊や週刊などの定期刊行物です。近年はスマートフォンやタブレットで購読できる「電子版」や、Web上で読むことができるネット配信も普及しています。
新聞の種類は、大きく一般紙と専門紙に分類できます。
一般紙の中でも、発行されている地域の広さにより全国紙(5大紙)、ブロック紙、地方紙と分けることができます。地域によって読者数が異なるため、地方でアプローチする場合は、各新聞の影響力をみて優先順位を決める必要があります。
雑誌広告
雑誌は、月刊、隔週刊、季刊などでさまざまなトピックを掲載した定期刊行物です。総合雑誌、専門雑誌、娯楽雑誌、教育雑誌、各団体の機関誌、個人雑誌、広報誌など様々な分類があります。
購読者の年齢層によって、一般誌、男性誌、女性誌、ティーンズ誌などに分けることもできます。情報伝達したいターゲットに応じて、アプローチする雑誌を変えていく必要があります。
OOH(電車や屋外看板など)
OOH広告とは out of home(アウト・オブ・ホーム)の略で、外出している不特定多数の人々に向けて展開されるメディアを称して、OOH広告と呼びます。OOH広告の種類は多岐に渡り、主に下記のメディアが該当します。
街頭ビジョン
街頭ビジョンは、主にビル等の壁面に設置されている音声と一緒に映像が放映されるメディアのことです。 通常、ビジョンごとにCMや音楽などのエンターテインメント情報、ニュース等を放映しています。
人が集まる場所、信号前など人が立ち止まる場所に設置されていることが多いメディアです。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージは 屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディアを総称して 「デジタルサイネージ」と呼びます。
看板
看板広告は、道路沿いやビル壁面、駅周辺など人通りが多い箇所に設置するメディアのことです。
場所が特定されることによって、いつもそこを通る人は何度も目にすることになるので、長期間掲載することにより効果が高まります。
交通広告
交通広告とは公共の交通機関(電車・タクシー・バス・新幹線・飛行機など)において、乗り物内や駅構内に掲出できる看板やポスター、ステッカーのことです。
通勤、通学など多くの人が行き交う交通機関で広告掲載することで、広告主名、サービスを認知させることができます。公共性が高く、広告主に対して高い信頼性を持ってもらえるという特徴があります。
ダイレクトメール
ダイレクトメールは、通販サイトなどのサービスを利用した際の情報をもとに届けられたチラシや試供品などを指します。
通販業者では同梱DMを取り扱っているケースも多くあり、専門業者もいるため同梱・DMの作業を業者に丸ごと委託することも可能です。
フリーペーパー
フリーペーパーは、名前の通り無料で誰でも持ち帰ることのできる印刷メディアです。フリーペーパーは、広告収入をもとに、特定の読者層をターゲットに定期的に発行します。このような印刷媒体を発行する企業は、「生活情報紙」「フリペ」と称することも多いです。
オフライン広告のメリット
オフライン広告には、下記3つのメリットがあります。
- クリエイティブで伝えられる情報が多い
- 企業イメージの向上につながる
- エリアを絞りやすい
では、詳しくみていきましょう。
クリエイティブで伝えられる情報が多い
屋外の看板やポスター、電車のつり革広告などのオフライン広告でのクリエイティブでのメッセージは日常の中で自然に伝えることが可能になり、企業、サービスの伝えたい内容を自然と目に入れてもらうことができます。
自然と目に入る且つ反復効果があることから、ブランドを認知してもらったり、ブランドイメージを感じ取ってもらったり、するために使用されるケースが多いです。
企業イメージの向上につながる
公共交通機関や屋外看板に企業名、サービスを露出することで生活者からの信頼感、安心感を与える効果もあります。露出を保証されているため、繰り返し見てもらえる点もメリットです。
広告を繰り返し見てもらうことによって、見込客を増やす効果が期待できます。
エリアを絞りやすい
オフライン広告は、アプローチしたいエリアに重点的に広告を出すことができます。
例えば、「新規オープンした支店のエリアで顧客を獲得したい」「○○駅を利用する人をターゲットにしたい」などのケースには、オフライン広告が最適です。
オフライン広告のデメリット
ここまでオフライン広告のメリットを紹介いたしましたが、掲出する上でのデメリットは大きく下記3点が考えられます。
- 出稿費用が高額になりやすい
- 細かなセグメントをすることが難しい
- データ取得が難しく効果測定がしにくい
それぞれ紹介していきます。
出稿費用が高額になりやすい
たくさんの人に企業の宣伝やアプローチができるオフライン広告ですが、掲出する広告によっては広告を制する費用が高額になることもあります。
例えば、宣伝効果が最も強いテレビCMの場合は全国放送で数千万円から数億円ほどかかることもありますので、広告を掲出する媒体選びには注意が必用となります。
ただし、局や出稿エリアを絞ることで費用も抑えて効果的に掲出することが可能です。闇雲に人が多いエリアに広告出稿するのは費用対効果は悪くなります。
細かなセグメントをすることが難しい
よくデメリットとして挙げられるのはオフライン広告では細かなセグメントが難しいという点です。
テレビCM・看板・新聞などのオフライン広告は基本的に大衆向けの認知施策です。 エリア、メディアを考えず掲出する「ばら撒き施策」ではターゲット以外の人にリーチすることがほとんどで、コストの無駄になる可能性が高まります。
データ取得が難しく効果測定がしにくい
効果測定の難しさもオフライン広告のデメリットになります。よってオフライン広告掲出前に狙いたいターゲット、エリア等を詳細に設定する事が必須になってきます。
不特定多数の生活者に広告を届けられるということは、逆にいえばどのぐらいの人数に掲出広告でリーチができ、売上にどのくらい繋がって、掲出効果がどの程度だったかを広告主が把握しづらいという点があります。
例えば看板広告などは、長期間にわたり掲出していても果たして効果があるのかないのか詳細に広告主が把握できず、結果として実施目的があいまいになり、そのまま掲出し続けてしまうということが起こり得ます。
おすすめの効果検証方法
オフライン広告のメリットは、訴求したいターゲット層にエリアを絞ってストレートにクリエイティブを活用して情報を大衆に届けることができるという点にありますが、一方で効果測定が難しいという面も指摘されています。オフライン広告の効果測定には主に次のような方法があります。
広告調査を実施する
広告調査は、一定数のユーザーを対象にアンケートを行い、広告を見る前と見た後でどのような変化が生じたのかを、「〇か×か」「はいかいいえか」といった回答形式で調査する方法です。
この調査を行うことで、広告の認知度の伸びや、競合他社との印象の違い、広告のどの点が最も記憶に残ったか、広告を見てどのような行動をとったのか、などといった多くの観点で広告効果を測ることができます。
Google AnalyticsやGoogleトレンドなどのサービスを活用する
Google AnalyticsやGoogleトレンドを活用して効果検証する方法もあります。
Google トレンドは、ある単語がGoogleでどれだけ検索されているかというトレンドをグラフで見ることができるツールです。テレビCM放映後に企業名やサービス名の指名検索数の増減をはかることで、その施策がどの程度の影響を及ぼしていたのかを視覚的に理解することができます。
例えば、2022年12月1日にリリースを発表した『Chat GPT』を例にとってみると以下のように表示されます。
12月上旬から検索がみられるようになり、1月中旬から急激に検索数が伸びているといった傾向を把握することができます。
また Google Analyticsは「ページビュー数」・「コンバージョン数」・「ユーザー属性」・「地域」・「参照元」・「平均セッション時間」などを確認することができます。
可能であれば、広告代理店にGoogle Analyticsのデータを共有すると良いでしょう。Google Analyticsのデータをもとに広告代理店が改善点を見つけていきます。
広告担当の中には、Google Analyticsに馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますので、広告をお任せしているところに「Google Analytics のデータを共有をしたい」と相談することで、データから読み取れることを踏まえ広告戦略を広告代理店が一緒に考えていきます。
オフライン広告の成功事例
弊社のオフライン広告の事例や反響を紹介させていただきます。
一般財団法人日本気象協会さま
一般財団法人日本気象協会様のサービス「tenki.jp」認知拡大の施策として、電車乗降客の導線上に天気予報アプリ「tenki.jp」サービス訴求に電車内のステッカー広告を活用しました。
「電車・外出×天気予報アプリ」の相性の良さからステッカー掲出後の広告調査ではサービス認知度を大きく伸ばしました。
花嫁わた株式会社さま
2023年で創業142年を迎える老舗の羽毛布団リフォーム会社、花嫁わた様のバス広告のお手伝いをさせていただきました。走行エリアは花嫁わた様の本社があるエリアで走行しており、認知拡大だけではなく花嫁わた様の社員様モチベーションUPにも繋がりました。
株式会社ビッグヴィジョンさま
株式会社ビックビジョン様の冬物スーツ価格訴求の施策として、店舗のあるエリアで電車のポスター広告を掲出しました。クリエイティブに各スーツの価格を記載することで、ブランド認知だけでは無く直接的な売上にも繋がりました。
オフライン広告の特性を理解し、活用しよう!
今回はオフライン広告のメリット・デメリット・掲出上の注意点・オフライン広告の効果測定の方法を紹介しました。
オフライン広告の特性に着目することによって、目的に応じた効果的なオフライン広告の掲出が可能になります。接触者数のボリューム、エリア・ターゲティング性を生かした展開以外にも、掲出期間やメディア独自の活用方法、オフライン広告の選定ポイントはさまざまです。
広告実施の目的からご相談いただければ、目的に応じたプランをご提案させていただきます。オフライン広告が少しでも気になっている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
新卒で金融業界へ。法人向け貸付業務に従事。 当時、在籍していた会社のテレビCMを見て提案する側になりたいと考え転職を決意。 2019年10月に入社。 テレビCM・キャスティング・CM制作・交通・OOH等の実績あり。 座右の銘:「あらゆる事象は心の反映である。」